クラウドPBXは、オフィスに置いていた電話交換機の機能をインターネット上で利用する仕組みです。従来のビジネスホンとの違い、解決しやすい課題、導入前に確認すべき点、選定時の比較ポイントを解説します。
PBX(Private Branch eXchange=構内交換機)は、外線を社内の内線に振り分けたり、内線同士をつないだりする装置です。従来はオフィス内に物理的な機器を設置していました。
クラウドPBXは、このPBXの機能をインターネット上のサーバーで提供する仕組みです。オフィスに交換機を置く必要がなく、インターネットにつながる環境があればどこでも内線・外線を利用できます。
「オフィスに置いていた電話交換機を、インターネット上に移したもの」です。電話番号や使い方は大きく変わらず、設置場所の制約と設備の保守負担がなくなります。
| 項目 | 従来のビジネスホン(PBX) | クラウドPBX |
|---|---|---|
| 設置 | オフィス内に主装置を設置 | 機器の設置が不要 |
| 初期費用 | 主装置・工事費が発生 | 比較的小さい |
| 利用場所 | オフィス内に限られる | 在宅・外出先でも利用可能 |
| 内線端末 | 専用電話機 | スマホ・PC・IP電話機 |
| 拠点追加 | 拠点ごとに主装置と工事が必要 | 設定のみで追加できる |
| 保守 | 機器の保守契約・故障対応が必要 | 提供事業者側で対応 |
| 耐用年数 | おおむね5〜10年で更新 | 更新の概念がない |
特に差が出るのが拠点の追加・移転です。従来型は拠点ごとに主装置と回線工事が必要でしたが、クラウドPBXは設定を追加するだけで済みます。オフィス移転が多い企業や、拠点展開のスピードが速い企業ほど相性がよい仕組みです。
個人の携帯電話から発信すると、顧客に私用番号が通知されてしまいます。クラウドPBXならスマートフォンのアプリから会社の代表番号で発信でき、着信も受けられます。通話履歴も一元管理できます。
拠点ごとに別々の電話環境になっていると、拠点間の通話が外線扱いになります。クラウドPBXで統合すれば全拠点が内線となり、拠点間の通話料が発生しません。
ビジネスホンの主装置は5〜10年で更新時期が来ます。同じ構成で買い替えるか、この機会にクラウドへ移行するかを比較検討する企業が増えています。
着信の自動振り分けや、担当者のスマートフォンへの直接着信を設定することで、取り次ぎ業務そのものを削減できます。
音声は遅延に敏感です。同時通話数×必要帯域を計算し、業務用データ通信と競合しないかを確認してください。必要に応じて回線の増強や優先制御(QoS)を検討します。
インターネットが止まると発着信ができません。携帯電話への自動転送や、回線の冗長化をあわせて計画しておくと安心です。
電話番号は多くの場合そのまま引き継げますが、FAXや特殊機器はIP環境での動作確認が必要です。事前に台数と用途を洗い出しておいてください。
110番・119番などの緊急通報は、構成によって利用可否が異なります。導入前に必ず確認してください。
オフィスラインでは、クラウドPBX「CloudPhone Biz」と、外線を担うSIPトランクをあわせてご提供できます。既存のビジネスホンを活かしたい場合はオンプレミス構成もご相談いただけます。
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