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フリーダイヤルとフリーコールの違いとは?0120・0800の選び方と費用

どちらも着信者が通話料を負担するサービスですが、提供事業者が異なります。0120と0800の違い、費用の決まり方、番号を変えずに乗り換える方法、導入前に確認したい着信振り分け機能までを整理します。

最終更新:2026年8月6日

フリーダイヤルとフリーコールの違い

どちらも着信者(企業側)が通話料を負担するサービスで、かけた人は無料で電話できます。仕組みは同じで、違いは提供している通信事業者です。

名称提供事業者主な番号帯
フリーダイヤルNTTドコモビジネス(旧NTTコミュニケーションズ)0120 / 0800
フリーコールKDDI0120 / 0800

「フリーダイヤル」はNTTの登録商標であり、KDDIが提供する同種のサービスは「フリーコール」という名称です。利用者から見た使い勝手に違いはありません。どちらを選ぶかは、料金体系と必要な機能、そして現在の回線構成との相性で判断します。

0120と0800の違い

機能・料金の違いはありません。0800は0120が枯渇したことを受けて追加された番号帯です。認知度の観点から0120を希望される企業が多い一方、新規取得では0800のほうが選択肢が広い傾向があります。

費用はどう決まるか

着信課金サービスの費用は、大きく3つに分かれます。

  • 初期費用:番号の発番手数料や工事料。番号を引き継ぐ場合と新規取得する場合で異なります。
  • 月額基本料:番号を保有し続けるための固定費。番号1つごとに発生します。
  • 着信通話料:かかってきた通話にかかる従量料金。ここが総額の大部分を占めます

比較する際に見落とされがちなのが、着信通話料の課金単位です。1分単位で切り上げる分課金では、実際には話していない時間まで課金されます。着信件数が多い企業ほど、この差が積み上がります。仕組みは「分課金と秒課金の違いとは?」で詳しく解説しています。

また、発信元が固定電話か携帯電話かで単価が変わる点にも注意が必要です。事業者によっては携帯電話会社ごとに単価が異なる場合があり、全キャリア一律かどうかは月額の見通しやすさに影響します。

導入前に確認したい機能

着信課金サービスは「番号を持つ」だけでなく、着信をどう振り分けるかで業務効率が変わります。導入前に、次の機能が必要かを整理しておくとスムーズです。

機能できること向いている業務
時間帯・曜日別ルーティング受付時間内外で着信先を切り替える営業時間が決まっている全業種
発信地域別ルーティング市外局番ごとに最寄り拠点へ振り分ける支店・代理店が全国にある企業
音声ガイダンス用件別に番号選択させて振り分ける問い合わせ種別が多い窓口
話中時・無応答時の迂回つながらない場合に別拠点へ転送取りこぼしを避けたい受注窓口
着信数の制限同時着信数の上限を設定する通話料の上振れを抑えたい場合
トラフィックレポート時間帯別の着信状況を可視化する人員配置を最適化したい窓口

すべてを最初から導入する必要はありません。まずは時間帯別ルーティングと話中時の迂回だけを設定し、運用しながら追加していく企業が多くなっています。

発信時の番号通知|「選択番号通知」と「特定番号通知」の違い

0120・0800は着信専用の番号です。企業側から電話をかけるときは、契約にひもづく別の発信用番号が使われます。この番号はダイヤルイン番号と呼ばれ、実務では「裏番号」と表現されることもあります。

ここで問題になるのが、相手の着信履歴に表示される番号です。見慣れないダイヤルイン番号が表示されると、出てもらえなかったり、折り返しをもらえなかったりします。そこで、発信時に0120・0800を相手へ通知するオプションが用意されています。名称は事業者によって異なり、できることにも違いがあります。

項目選択番号通知特定番号通知
サービス名の提供元フリーコール(KDDI)フリーダイヤル(NTTドコモビジネス)
相手に通知される番号ダイヤルイン番号/0120・0800
のどちらかを選択できる
0120・0800
(固定)
発信ごとの使い分け可能不可(一律で変換)
ダイヤルイン番号を
通知したい場合
選択するだけで対応可能通知用のダイヤルイン番号を
別途契約する必要がある

選択番号通知(フリーコール/KDDI)

ダイヤルイン番号と0120・0800のどちらを通知するかを選べるのが特徴です。たとえば「問い合わせ窓口からの発信は0120を通知し、担当者が個別に連絡する際はダイヤルイン番号を通知する」といった使い分けができます。窓口としての発信と、担当者個人としての発信を分けたい場合に有効です。

特定番号通知(フリーダイヤル/NTTドコモビジネス)

ダイヤルイン番号で発信すると、相手には0120・0800が通知されます。通知される番号は固定で、発信ごとに切り替えることはできません。

そのため、ダイヤルイン番号そのものを相手に通知したい場面がある場合は、通知用のダイヤルイン番号を別途契約する必要があります。番号を追加する分の費用が発生する点は、比較時に見落とされがちなポイントです。

どちらを選ぶかの判断

すべての発信で0120・0800に統一できるなら、どちらでも要件を満たせます。発信番号を使い分ける必要がある場合は、選択番号通知のほうが構成がシンプルです。フリーダイヤル側で同じ運用をするなら、追加のダイヤルイン番号の契約と費用を見込んでおいてください。

費用について

いずれも番号ごとの月額オプションです(オフィスラインでは月額110円・税込/番号)。最新の料金はフリーコールの料金表およびオフィスラインの料金表をご確認ください。

番号を変えずに乗り換えるには

「番号が変わると困る」という理由で見直しを先送りにしているケースは少なくありません。しかしナンバーポータビリティに対応した番号であれば、番号を変えずに事業者を変更できます

切り替えの流れは次のとおりです。

  • 現在の契約内容を確認する:番号、契約事業者、契約期間、解約金の有無。
  • 試算を取る:直近の着信件数・通話時間をもとに、切り替え後の月額を比較します。
  • 番号移行の手続き:現在の事業者への解約予告と、新事業者への申し込みを並行して進めます。
  • 着信設定の移行:ルーティングやガイダンスの設定を新環境で再現します。
  • 切り替え:着信の少ない時間帯を選んで実施します。
広告費への影響がない点が大きい

0120番号は名刺・パンフレット・看板・Webサイト・車両などに広く印刷されています。番号が変わらなければ、これらの差し替え費用が一切発生しません。実質的な切り替えコストは事務手続きのみです。

SIPトランクと組み合わせる

着信課金サービスは、受けた電話をどこにつなぐかまで含めて設計すると効果が高まります。SIPトランクと組み合わせると、次のような構成が可能です。

  • クラウドPBX・CTIへ直接着信させる:物理回線を増やさずに同時着信数を確保できます。
  • キャンペーン時だけチャネルを増やす:入電が集中する期間に合わせて増減できるため、常時過剰な契約を持たずに済みます。
  • 在宅オペレーターで受ける:拠点に縛られずに受電体制を組めます。

SIPトランクの仕組みは「SIPトランクとは?」で解説しています。

よくある質問

0120と0800に違いはありますか?
機能面での違いはありません。0800は0120の番号が不足したことを受けて追加された着信課金用の番号帯で、料金体系も利用できる機能も同じです。ただし0120のほうが認知度が高いため、広告に大きく掲載する場合は0120を希望されるお客様が多くなっています。
いま使っている0120番号のまま、事業者を変えられますか?
ナンバーポータビリティに対応した番号であれば、番号を変えずに乗り換えられます。名刺・パンフレット・Webサイト・車両広告などの修正が不要なため、実際の切り替えコストはほとんど発生しません。
携帯電話からの着信も受けられますか?
受けられます。ただし携帯電話からの着信は固定電話からの着信より通話料の単価が高く設定されています。オフィスラインのフリーコールは全キャリア一律料金のため、どの携帯会社から着信しても同じ単価で計算できます。
受付時間外の着信はどうなりますか?
時間帯・曜日ごとに、着信先の切り替えや音声ガイダンスの再生を設定できます。「営業時間外は本社に転送」「休業日はガイダンスのみ」といった運用が可能で、設定はパソコンから変更できます。
こちらから発信したとき、相手に0120・0800を表示できますか?
できます。0120・0800は着信専用の番号のため、発信には契約にひもづくダイヤルイン番号(裏番号)が使われますが、番号通知オプションを付けることで相手側の表示を0120・0800に変えられます。フリーコール(KDDI)の「選択番号通知」はダイヤルイン番号と0120・0800のどちらを通知するかを選べ、フリーダイヤル(NTTドコモビジネス)の「特定番号通知」は0120・0800が固定で通知されます。
特定番号通知でダイヤルイン番号を相手に表示したい場合はどうすればよいですか?
特定番号通知はダイヤルイン番号を0120・0800に変換して通知するため、ダイヤルイン番号そのものを表示したい場合は、通知用のダイヤルイン番号を別途ご契約いただく必要があります。発信番号を使い分ける運用をお考えの場合は、選択できるフリーコール(KDDI)の選択番号通知のほうが構成がシンプルになります。
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