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コスト削減

コールセンターの通話料を下げる方法|発信・着信別の見直し手順

コールセンターの通話料は、発信の課金単位と着信の料金体系・呼量という、性質の異なる要素で構成されています。本記事では発信・着信それぞれの視点から、通話料を下げるための考え方と見直し手順を、情報システム部門・総務のご担当者向けに整理してご紹介します。

最終更新:2026年8月6日

コールセンターの通話料が膨らむ構造

コールセンターの電話代は、発信(アウトバウンド)と着信(インバウンド)で費用の発生の仕方が異なります。発信は通話時間と課金単位(分単位か秒単位か)で決まり、着信は0120・0800などの着信課金番号の料金体系と呼量(件数)に左右されます。

さらに、通話時間そのものも「実際に話している時間」と「保留・後処理にかかる時間」に分かれます。呼量削減の施策は主に後者の圧縮に効果があり、課金単位の見直しは前者の単価に効くという違いがあるため、両方を切り分けて考えることが大切です。

まず自社の請求書や通話明細から、発信と着信の比率、平均通話時間を洗い出すことが、的確な見直しの第一歩になります。

発信(アウトバウンド)の通話料を下げる視点

発信コストの多くは課金単位の違いに左右されます。1分未満の通話でも1分に切り上げて課金される「分課金」に対し、実際に話した秒数だけを課金する「秒課金」は、短時間で終わる架電が多い業務ほど有利になりやすい仕組みです。

短時間発信が多いほど秒課金の効果が出やすい

アンケート確認や不在時の再架電など、数秒〜十数秒で終話するケースが多い業務では、分単位切り上げの積み重ねが総額に影響しやすくなります。逆に、1件あたりの通話が数分に及ぶカスタマーサポート業務では、切り上げ分の割合が相対的に小さくなるため、差が出にくいこともあります。自社の平均通話時間を確認したうえで、課金単位を比較検討することをおすすめします。

オフィスラインは1秒単位の課金に対応しています。料金の詳細はサービスページでご確認いただけます。

着信(インバウンド)の通話料を下げる視点

着信課金番号(0120・0800)を利用している場合、着信料金は番号の契約内容によって異なります。まずは自社の請求書で現在の料金体系を確認しましょう。

また、料金そのものだけでなく「呼量(着信件数)」を減らす取り組みも有効です。IVR(自動音声応答)による用件振り分けや、オペレーターが対応できない場合のコールバック案内は、着信の滞留を防ぎ、結果として通話時間の圧縮につながります。一般的に、平均処理時間は「平均通話時間+後処理時間」で構成されるとされ、後処理時間の短縮も呼量対策の一環として検討されることがあります。

呼量削減は料金プランの見直しとセットで検討する

IVRやコールバックは通話料そのものを直接下げる施策ではなく、呼量と平均処理時間を圧縮する施策です。料金プランの見直しと組み合わせることで、全体の通信コストに効果が出やすくなります。

分課金と秒課金の違い(比較表)

項目分課金秒課金
課金の単位1分未満は1分に切り上げ実際に通話した秒数のみ
短時間通話が多い業務切り上げ分の負担が積み重なりやすい実通話時間分のみで済みやすい
1件あたりが長い業務差が出にくい場合がある差が出にくい場合がある

どちらが有利かは業務内容によって異なるため、自社の平均通話時間を基準に比較することが大切です。

発信・着信別の見直し手順

実際の見直しは、発信・着信をまとめて検討するのではなく、以下のように分けて手順を追うと整理しやすくなります。

  • 直近数か月分の請求書・通話明細から発信件数、着信件数、平均通話時間を洗い出す
  • 発信について、現在の課金単位(分課金・秒課金)を確認する
  • 着信について、0120・0800など契約中の番号種別と料金体系を確認する
  • IVRやコールバックなど、呼量そのものを減らせる施策の要否を検討する
  • 回線の契約形態(チャネル数・料金プラン)が現在の通話量に見合っているか確認する
  • 繁忙期・閑散期で通話量に波がある場合は、季節変動も含めて必要なチャネル数を再検討する

拠点や部署をまたいで電話回線を集約している場合は、SIPトランクへの切り替えで、チャネル数を通話量に応じて調整しやすくなるケースもあります。

見直し効果の試算の考え方

見直しの効果は、過去の通話明細をもとに試算すると具体的にイメージしやすくなります。特に発信件数が多く、1件あたりの通話時間が短い業務ほど、課金単位の違いによる差が見えやすくなります。

試算例

例えば、平均通話時間が20秒の発信を1日100件行っている場合、分課金では1分に切り上げられるため「100分」分の通話料が発生しますが、秒課金では実通話時間の合計である「約33分」分の通話料となる計算です。※ 仕組みを理解いただくための試算です。実際の料金は契約中の料金プランにより異なります。

正確な金額は契約中の料金プランによって異なるため、最終的な比較は料金ページの記載内容に沿ってご確認ください。

まとめ|発信と着信の両面から見直す

コールセンターの通話料は、発信の課金単位と着信の料金体系・呼量という、性質の異なる2つの要素で構成されています。どちらか一方だけでなく、両面から現状を洗い出すことが、無理のないコスト削減につながります。

特別な機器を追加しなくても、まずは請求書と通話明細を確認するだけで見直しの糸口が見つかることも少なくありません。0120・0800番号の選び方についてはこちらの記事もあわせてご参照ください。

よくある質問

コールセンターの通話料はどこを見直せば下がりますか?
発信は回線契約と課金単位(分課金・秒課金)、着信は0120・0800などの料金体系とIVRによる呼量削減という、性質の異なる2つの面から見直すと効果が出やすくなります。まずは自社の発着信比率と平均通話時間を確認することから始めましょう。
分課金と秒課金はどちらが有利ですか?
短時間で終わる通話が多い場合は秒課金が有利になりやすく、逆に1件あたりの通話が長いカスタマーサポート業務では、両者の差が出にくいことがあります。自社の平均通話時間を基準に比較するのが実務的です。
IVRを導入すれば通話料は下がりますか?
IVRは通話料そのものを直接下げるというより、呼量(着信件数)や平均処理時間を圧縮することで、結果的に全体の通話コストを抑える効果が期待できます。料金プランの見直しと組み合わせて検討するとよいでしょう。
回線をSIPトランクに切り替えるとどんなメリットがありますか?
チャネル数を通話量に応じて柔軟に調整できるため、繁忙期の増設や閑散期の絞り込みがしやすくなります。詳しくはSIPトランクの記事や料金ページをご確認ください。
見直しの効果はどのように試算すればよいですか?
過去の通話明細から月間の発信時間・着信件数を洗い出し、課金単位を置き換えて再計算するのが基本的な進め方です。ただし試算はあくまで仕組みを理解いただくためのものであり、実際の金額は契約内容により異なります。
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