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クラウドPBX

在宅勤務の電話対応どうする?会社番号で発着信する3つの方法

在宅勤務が定着しても、代表番号にかかってくる電話のために誰かが出社している、社員が個人の携帯電話で取引先に折り返している、という状況は少なくありません。会社の電話番号のまま自宅で受け、会社の番号で発信するための代表的な3つの方法と、それぞれの向き不向き、導入前に確認しておきたい点を、法人の電話担当者向けに整理します。

公開日:2026年10月13日 最終更新:2026年10月13日

在宅勤務で電話が課題になる理由

メールやチャット、Web会議はパソコンがあれば自宅でも使えますが、電話は事情が異なります。従来のビジネスホンはオフィスに置いた主装置と固定回線が一体になっており、オフィスの外へ持ち出せないためです。その結果、次のような困りごとが起きやすくなります。

  • 電話番のための出社:代表番号の着信に対応するため、当番の社員だけが出社する。
  • 個人の携帯電話での折り返し:取引先に個人の番号が知られてしまい、退職・異動後も連絡が個人に届く。
  • 取り次ぎができない:着信を受けた人が担当者に内線で回せず、伝言とメールで対応することになる。
  • 通話の記録が残らない:誰がいつ誰と話したかを会社として把握しにくい。
目指す状態

在宅勤務の電話対応で目指すのは、「場所に関係なく、会社の番号で受けて、会社の番号でかけられる」状態です。受けるだけなら簡単な方法もありますが、発信まで会社の番号でそろえるかどうかで、選ぶべき方法が変わります。

方法1:着信転送で携帯電話に回す

もっとも手軽なのは、会社の番号にかかってきた電話を社員の携帯電話へ転送する方法です。多くの固定電話サービスには、無条件転送・話中転送・スケジュール転送などの転送機能があり、設備を新しく入れずに始められます。

向いているケース

在宅勤務が一部の社員や一時的な期間に限られる、着信件数がそれほど多くない、といった場合に向いています。

注意点

  • 発信は会社の番号にならない:転送は「受ける」ための仕組みです。携帯電話から折り返すと、通常は携帯電話の番号が相手に表示されます。
  • 転送区間の通話料:一般的に、転送された区間の通話料は転送を設定した契約者側の負担になります。着信が多い番号を長時間転送すると、費用がかさむことがあります。
  • 転送先が1人に集中しやすい:複数人で受けたい場合は、転送先の分け方やスケジュールを工夫する必要があります。

転送の種類や、障害時に自動で切り替わる「バックアップ転送」との違いは「電話のBCP対策」で詳しく解説しています。

方法2:クラウドPBXのスマホアプリを使う

交換機(PBX)の機能をインターネット上に置くクラウドPBXでは、スマートフォンやパソコンに専用アプリを入れると、それが会社の内線電話として動きます。自宅でも外出先でも、会社の番号で着信を受け、会社の番号を表示して発信できるのが大きな特徴です。

  • 代表番号への着信を、複数の社員のアプリで同時に鳴らせる
  • オフィスにいる社員と在宅の社員の間で内線転送・保留ができる
  • サービスによっては通話履歴や録音を管理画面で確認できる
「どの番号で発信できるか」はサービスごとに確認を

クラウドPBXで使える番号は、03・06などの市外局番から始まる番号(0AB-J番号)か、050番号かがサービスによって異なります。また、スマホアプリからの発信が会社の番号で通知されるか、110番・119番などの緊急通報ができるかも、サービスの仕様によって扱いが異なる場合があります。今使っている代表番号をそのまま使えるかとあわせて、申込み前に確認してください。

クラウドPBXの仕組みや従来のビジネスホンとの違いは「クラウドPBXとは?」をご覧ください。

方法3:既存PBXのリモート内線・携帯会社のFMCを使う

オフィスのビジネスホン・PBXを使い続けたい場合は、既存の設備を活かして社外から内線につなぐ方法があります。代表的なものは次の2つです。

PBXのリモート内線機能

機種によっては、VPNなどを経由して自宅のIP電話機やスマホアプリを内線として登録できるものがあります。オフィスの外線をそのまま使えるため、発信時も会社の番号を表示できます。対応可否や必要なライセンスは機種ごとに異なるため、保守業者に確認が必要です。

携帯電話会社のFMCサービス

FMC(固定・携帯の融合)は、携帯電話を会社の内線として使えるようにする携帯電話会社の法人向けサービスの総称です。一般に、携帯電話の回線を使うため通話品質が安定しやすい反面、対応する携帯電話会社・プランに社員の端末をそろえる必要があるなど、条件はサービスによって異なります。

主装置の更新時期が判断の分かれ目

主装置が導入から間もない場合は、リモート内線やFMCで既存設備を活かすほうが無駄が少なくなります。一方、更新時期が近い場合は、同じ費用をかけるならクラウドPBXへの移行もあわせて比較する価値があります。

3つの方法の比較

ここまでの3つの方法を、在宅勤務で重視されやすい観点で並べると次のようになります。実際の可否や費用は、利用するサービスや機種によって異なります。

観点着信転送クラウドPBXのアプリリモート内線・FMC
会社の番号で受けるできるできるできる
会社の番号で発信多くの場合できない多くの場合できる(番号の種類はサービスによる)多くの場合できる
社員間の取り次ぎ難しい内線転送・保留ができる内線転送・保留ができる
始めやすさ設定だけで始めやすいサービス契約と番号の切り替えが必要機種の対応や端末・プランの条件確認が必要
オフィスの設備そのまま主装置が不要になる構成も可能そのまま活かす

「当面は受けられればよい」なら着信転送、「全社的に場所を選ばない働き方にしたい」ならクラウドPBX、「既存設備をまだ使いたい」ならリモート内線・FMC、というのが大まかな目安です。拠点や部署ごとに方法を組み合わせることもできます。

導入前に確認しておきたいこと

どの方法を選ぶ場合でも、次の点を事前に整理しておくと、導入後の手戻りを減らせます。

確認項目内容
番号代表番号・部署番号・FAX番号のうち、どれを在宅で受けたいか。現在の番号を引き継げるか
同時通話数オフィスと在宅で同時に何件の通話が発生するか。回線のチャネル数が足りるか
端末会社支給のスマートフォンか、個人の端末を業務に使うか(BYOD)。紛失時のアカウント停止手順
自宅の通信環境アプリで通話する場合、自宅のインターネット回線やWi-Fiが安定しているか
通話料の負担転送や携帯電話からの発信で生じる通話料を、会社と個人のどちらが負担するか
回線はクラウドPBXとは別に選べる

クラウドPBXでは、交換機の機能と外線(電話回線)を別々の事業者から調達できる場合があります。外線にSIPトランクを使えば、既存の番号や同時通話数を柔軟に扱いやすくなります。仕組みは「SIPトランクとは?」で解説しています。オフィスラインもSIPトランク型でクラウドPBXと接続でき、0AB-J・050・0120・0800の番号に対応しています。詳しくはオフィスラインのサービスページをご覧ください。

よくある質問

在宅勤務でも会社の電話番号で電話を受けられますか?
受けられます。手軽なのは会社の番号への着信を携帯電話へ転送する方法で、設備を追加せずに始められます。複数人で受けたい、社員間で取り次ぎたいといった場合は、クラウドPBXのスマホアプリや既存PBXのリモート内線機能が向いています。
スマホから会社の電話番号で発信することはできますか?
クラウドPBXの専用アプリや、PBXのリモート内線機能、携帯電話会社のFMCサービスを使えば、多くの場合、会社の番号を表示して発信できます。ただし、03などの市外局番の番号が使えるか、050番号になるかはサービスによって異なります。単純な着信転送では、折り返し時に携帯電話の番号が表示されるのが一般的です。
携帯電話に転送した場合の通話料は誰が払いますか?
一般的に、転送された区間の通話料は転送を設定した契約者、つまり会社側の負担になります。かけてきた相手は、もともとの会社の番号への通話料だけを負担します。着信の多い番号を長時間転送する場合は、費用の見込みを立てておくと安心です。
社員の個人スマホを業務の電話に使っても問題ありませんか?
個人の電話番号で業務の発着信をすると、取引先に個人の番号が残る、退職後も連絡が届くといった問題が起きやすくなります。個人の端末を使う場合でも、クラウドPBXのアプリなどで会社の番号に統一し、紛失時や退職時にアカウントを停止できる運用にしておくことをおすすめします。
在宅勤務向けの電話の仕組みは何から検討すればよいですか?
まず、在宅で受けたい番号と、会社の番号での発信が必要かどうかを整理します。受けるだけで足りるなら着信転送から始め、発信や取り次ぎも必要ならクラウドPBXや既存PBXのリモート内線を比較します。主装置の更新時期が近い場合は、クラウドPBXへの移行もあわせて検討するとよいでしょう。
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