近年、ビジネスシーンを想定した低価格で使用できる法人専門プランのあるモバイルルーターが続々と登場しています。
今回紹介するのは、サービスを開始したばかりの法人専門のモバイルルーター「REMO Wi-Fi」です。
本記事では、REMO Wi-Fiの概要と特徴、料金プランや申込み方法などについて徹底紹介します。
「REMO Wi-Fi」は法人専門のWi-Fiサービス
REMO Wi-Fiは、本社を沖縄に置く株式会社DUCKYが提供する法人専門のWi-Fiサービスです。
ここからは、運営会社やサービスの概要について紹介します。
REMO Wi-Fiの概要
サービス名 | REMO Wi-Fi |
---|---|
提供開始年月日 | 2022年1月11日 |
運営会社 | 株式会社DUCKY |
創立年月日 | 2017年11月1日 |
代表者 | 長堂 彩香 |
TEL | 098-943-2432 |
受付時間 | 平日10:00~17:00(土日祝日除く) |
所在地 | 沖縄県宜野湾市宇地泊2丁目1番3号Link58 6F |
会社URL | https://remowifi.com/ |
REMO Wi-Fiを運営する株式会社DUCKYは、沖縄県宜野湾市に本社を置く電気通信事業者です。
サービスの提供開始から約2年(2024年1月時点)のまだ若い会社です。
柔軟なサポート体制と丁寧なアフターサービスをコンセプトにした、無駄のない料金プランこそがREMO Wi-Fiの特徴です。
リモートやギガスクール準備に最適
モバイルルーターの最大のメリットは、工事不要でWi-Fi環境を構築できる点です。
ルーターが室内や屋外に持ち運べるコンパクトサイズのため、シーンを問わずどのようなシチュエーションにも対応できます。
働き方改革や新型感染症の影響により、日常の中にリモートワークが浸透してきました。
オフィスや学校でもリモートワーク、リモート授業が一般的となり、オンライン環境構築を急いだ方は少なくなかったでしょう。
Wi-Fiなら固定回線とは異なり、端末が届いたその日からインターネットを利用できますから、急いでインターネット環境を整えるなら、Wi-Fiの導入が最適です。
オンラインによる商談はもとより、2019年から始まった児童・生徒のギガスクール構想の準備に、REMO Wi-Fiは最適なツールになるでしょう。
アプリの通話機能で通話料の節約につながる
LINEやSkype、Messengerなど、SNSアプリの通話機能を利用している方は少なくありません。
アプリの通話機能を活用すれば、通話料金不要で音声通話やビデオ通話を利用できます。
しかし、アプリの通話機能はデータ通信で行われるため、利用するとデータを消費します。
通話アプリを使った場合のデータ量は、以下のとおりです。
アプリ名 | 通信量/1m (通話) |
通信量/1m (ビデオ通話) |
---|---|---|
LINE | 約0.3MB | 約5.1MB |
Skype | 約0.7MB | 約4.2MB |
Messenger | 約0.3MB | 約6MB |
音声通話で使用するデータ量は微々たるものですが、頻繁に利用すると軽微とは言えなくなってしまいます。
ビデオ通話はさらに多くのデータを使うので、月ごとにデータ容量が決められているスマートフォンで長時間利用するには不向きです。
無制限プランやカウントフリーであればデータ量を気にする必要はありませんが、いずれも高額な料金プランとオプション料金が必要になります。
格安スマホにも無制限プランはありますが、ほとんどのケースで一定量使用すると制限がかかり低速通信になってしまいます。
しかし、REMO Wi-Fiは月間50GBの大容量を使えますし、短期間の容量制限もありません。
低コスト大容量の高速通信
REMO Wi-Fiの月額料金は、法人専門Wi-Fiでは業界最安クラスです。
1ヶ月間50GBの大容量を固定料金で使えるので、リモートワークや学校や塾などのさまざまなシーンで活躍します。
利用回線は大手キャリアの4G LTEを利用しているので、安定したWi-Fi環境を実現しています。
低コストで大容量、高品質で高速のWi-Fiが、あなたの働き方をサポートしてくれるでしょう。
通常の最大通信速度は下り150Mbps/上り50Mbpsですが、データ量が月間50GBを超過すると128kbpsに制限されるので注意してください。
REMO Wi-Fiの利用端末と利用回線
REMO Wi-Fiで利用する端末は、重量90gと非常にコンパクトです。
利用回線については、「キャリア品質」「大手通信事業者」と公式サイトに記載されているだけで、具体的なキャリア名は明記されていませんが、docomo回線が使われているようです。
ここからは端末性能について、公式 サイトの説明の補足も兼ねて紹介します。
利用端末「富士ソフト FS030W」「JT201」の性能
REMO Wi-Fiで提供されている利用端末は、直接問い合わせてみたところ、富士ソフト FS030Wという機種とのことでした。
JT201(ノーブランド)も含めて、端末を選ぶことができます。
主に短期~中期のレンタルWi-Fiサービスで提供されており、他社が利用する際は主にdocomo回線が使用されています。
ECサイトやフリマアプリなどに出品されている機種にはSIMフリーもありますが、REMO Wi-Fiで使用される機種は基本的にdocomo回線専用と考えておいてください。
JT201の性能は、以下のとおりです。
機種名 | JT201(ノーブランド) |
---|---|
通信速度 | 下り最大:150Mbps 上り最大:50Mbps |
サイズ(W×H×D) | 約92mm×約58mm×約13mm |
重量 | 約90g |
Wi-Fi規格 周波数 |
802.11b/g/n 2.4GHz |
同時接続台数 | 10台 |
バッテリー容量 | 3,000mAh |
連続動作時間 | 約10時間 |
付属品 | microUSB(充電器) ユーザーマニュアル |
端末本体には液晶パネルが付いているので、電波状況やバッテリーの残量がすぐに確認できます。
Wi-Fi規格は802.11b/g/nの「Wi-Fi 4」ですが、周波数は2.4GHzのため、通信速度はそこまで速くありません。
バッテリー容量も平均的で、一般的なWi-Fiサービスで提供されているポケット型Wi-Fiと同等の性能といえます。
高速化した最近のモバイルルーターと比較したら、さすがに性能は劣ると言わざるを得ません。
しかし、利用目的がゲームや動画視聴などのプライベートで楽しむものではなく業務用なので、ビジネスや授業で使うには十分な性能を備えています。
セキュリティ規格は不明ですが、SSIDとパスワードに対応、登場時期を考えるとWPA2以上と予想されます。
ノーブランドの端末機種なので高度な暗号方式は備えていないと推測されますが、法人用モバイルルーターとして運用するには十分なセキュリティといえます。
高品質なキャリア回線の4G LTE通信
REMO Wi-Fiの利用回線は、「大手通信事業者の4G LTE通信」と説明されており、提供回線の名前は明らかにされていませんが、JT201を取り扱っているWi-Fiサービスを調べたところ、利用回線はdocomoと考えられます。
例えば、JT201を取り扱っている「WiFiレンタル本舗」などのWi-Fiサービスは、docomoのサービスエリアで提供されています。
SIMフリーやプリペイドSIMサービスでもJT201を扱っているケースが見られますが、基本的にdocomoの回線を利用していると考えて良いでしょう。
docomoのサービスエリアは、以下のNTTドコモ公式サイトで確認できます。
REMO Wi-Fiは5G回線非対応ですが、docomoの人口カバー率は99%と国内携帯キャリア会社では最大規模とされています。
一般的なモバイルルーターが使えるエリア内で、REMO Wi-Fiが使えない状況になることはないでしょう。
また、REMO Wi-Fi公式の「よくある質問」で『海外でも使えますか?』という質問に対し、国内専用サービスなので海外では使えないと断言されています。
つまり、REMO Wi-FiはマルチキャリアのクラウドSIMではなく、国内専用のdocomo回線を使ったモバイルルーターという認識で間違いないでしょう。
REMO Wi-Fiの料金プランと申込み方法
REMO Wi-Fiの料金プランは、契約期間あり・なしの2種類のコースに分かれています。
さらに契約期間ありのコースでは、3つの契約期間から選ぶことが可能です。
ここでは、REMO Wi-Fiで用意されている料金プランについて詳しく紹介します。
最後に申込み方法も解説するので、興味のある方はぜひ最後まで読み進めてください。
選べる3つの縛りありプラン
プラン名 | 6ヶ月縛り | 1年縛り | 3年縛り |
---|---|---|---|
事務手数料 | 3,300円(税込) | 3,300円(税込) | 3,300円(税込) |
月額基本使用料 | 3,839円(税込) | 3,278円(税込) | 2,970円(税込) |
契約期間 | 6ヶ月 | 12ヶ月 | 36ヶ月 |
月間データ容量 | 50GB | 50GB | 50GB |
端末購入代金 | 6,578円(税込) | 6,578円(税込) | 6,578円(税込) |
途中解約料※1 | 3,839円(税込) | 10,780円(税込) | 21,780円(税込) |
※1 プランに設定されている契約期間中の解約時に発生します。
REMO Wi-Fiの縛りありプランは、契約期間を6ヶ月/1年/3年から選べるようになっています。
端末はレンタルではなく購入することになるので、解約時に返却する必要はありません。
初期費用、利用回線、月間データ容量、利用端末はどのプランも共通しており、プランの違いは月額料金と契約期間のみです。
縛りありプラン限定で「キャッシュバックキャンペーン」を実施しており、1ヶ月分の月額基本料金がキャッシュバックされます。
契約期間が長いほど月額料金は安くなるため、最長の「3年縛り」がREMO Wi-Fiでもっとも安いプランということになります。
注意しなければならないのは、契約期間が長くなるほど途中解約料が高額になること。どのタイミングで解約しても規定の途中解約料が発生するので注意が必要です。
ただし、プランの定める契約期間は「最低利用期間」なので、契約期間満了後はいつ解約しても解約違約金は発生しません。
自由に縛りなしプラン
プラン名 | 自由に縛りなしプラン |
---|---|
事務手数料 | 3,300円(税込) |
月額基本使用料 | 4,169円(税込) |
契約期間 | 1ヶ月~ |
月間データ容量 | 50GB |
端末購入代金 | 0円 |
解約手数料 | 0円 |
縛りなしプランは、その名のとおりいつ解約しても解約金が発生しません。
利用回線、利用端末、月間データ容量は、縛りありプランと同じ内容で提供されます。
契約期間の縛りがないため、月額料金は縛りありプランより割高です。
また、端末は購入ではなくレンタルなので、解約時に返却する必要があります。
解約時に指定された期間内に端末の返却が確認できなかった場合は、端末代金相当(税込6,578円)の機器損害金が発生するので注意しましょう。
端末補償オプション「あんしん端末保証サービス」
月額 | 440円(税込) |
---|---|
端末交換費用 | 2,200円(税込) |
SIM再発行手数料 | 3,300円(税込) |
REMO Wi-Fiでは、端末補償のある有料オプションが提供されています。
契約中に端末の故障・紛失・水没が起こった場合、通常であれば端末代金の6,578円(税込)が請求されますが、このオプションに入っていれば無償で端末を交換してもらえます。
ただし、端末を新しくしてもらうと月額料金とは別に、端末交換費用とSIM発行手数料がかかります。
そのほか、あんしん端末保証サービスには、以下の注意事項があるので確認しておいてください。
- 機器の交換には事故状況説明書および必要添付書類が必要
- 端末交換は2年間で2回が上限
- 2回目の交換には前回交換日の翌日から6ヶ月経過していること
- 利用料金の未払いがあると交換不可
REMO Wi-Fiの申込み方法
REMO Wi-Fiは法人専門となっていますが、必要書類と所定の手続きを行えばどなたでも利用可能です。
ただし、契約に必要な書類に会社登記簿謄本などがあるので、一般の個人が申し込むのは難しいでしょう。
REMO Wi-Fiの申込みに必要な書類と手順は、以下のとおりです。
申込み必要書類
- 登記簿謄本
- 会社名が記載されている名刺または社員証
- 本人確認書類(免許証・保険証・パスポートなど)
■未登記の個人事業主様・団体・組合の場合
- 会社のホームページなど事業内容を証明できるもの
- 本人確認書類(免許証・保険証・パスポートなど)
申込み方法と手順
- お申込み・お見積りフォームにアクセス
- フォームに入力し必要書類をアップロード
- 契約成立後に端末発送
※平日正午までの契約成立なら即日発送 - 端末の設定を済ませ利用開始
REMO Wi-Fiの申込みは、一般的なWi-Fiサービスとほぼ同じ流れです。
個人契約との違いは、会社の登記簿謄本が必須であること。
また、契約端末台数によって割引などが行われる点は、個人契約とは違う法人契約独特の特徴といえます。
端末が手元に届いたら、電源を入れるだけでインターネット接続できます。
特に難しい設定は不要で、直感的な操作で使えます。
端末本体とともにユーザーマニュアルが同梱されているので、どなたでも安心して利用を開始できます。
REMO Wi-Fiの支払い方法
REMO Wi-Fiの支払い方法は、クレジットカード決済と口座振替の2種類です。
Wi-Fiサービスの多くはクレジットカード払いのみ対応していますが、法人契約では複数の支払い方法を用意しているのが一般的です。
経理処理上取引先や利用サービスごとに支払い方法を変えたい時に、複数の支払い方法があると企業としては助かります。
REMO Wi-Fiを解約する場合の注意点
REMO Wi-Fiを解約する際の手続きは、「remowifi@ducky.co.jp」へのメール申請のみです。
解約方法は公式サイトの会社概要に記載されているので、契約前にチェックしておくと良いでしょう。
当月解約は10日が解約申請期限となるので、当月解約をする場合は10日の10:00~17:00までに手続きを済ませておく必要があります。
解約をする際、縛りなしプランは端末と付属品の返却が必須です。
縛りなしプランを解約する際の返却品を一覧にして以下にまとめたので、併せて確認してください。
- 端末本体
- 梱包箱
- ユーザーマニュアル
- microUSBケーブル
返却品には、発送時に端末や付属品を梱包していた箱も含んでいますので、捨てないで保管しておいてください。
端末だけでなく付属品の紛失や汚損、破損があっても、追加費用として端末代金相当の6,578円(税込)が損害金として発生するので注意しましょう。
縛りありプランは端末などを返却する必要はありませんが、契約期間途中の解約であれば、途中解約料が発生するのでご注意ください。
REMO Wi-Fiについてのまとめ
REMO Wi-Fiは、法人や事業者をターゲットにしたモバイルルーターサービスです。
docomoのサービスエリアの安定した通信回線を低コストで、月間50GBまで使えます。
契約期間の縛りありと縛りなしの2つの料金プランから選べるので、目的と用途に合わせて選択してください。
縛りありプランは最低利用期間が決まっていて、途中解約すると違約金が発生しますが、長く使うつもりなら月額料金が最安の「3年縛り」をおすすめします。
docomoの高品質な回線が業界最安クラスで提供されていますので、ビジネスやギガスクールの準備に最適です。
REMO Wi-Fiは提供開始から日の浅いサービスですが、十分な伸びしろがある注目株です。
低コスト・高品質のモバイルルーターをお探しなら、REMO Wi-Fが最適かもしれません。
ポケットWi-Fiおすすめ比較も参考にしてください。