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ポケットWi-Fiの「エリア」は会社ごとにかなり異なります

ポケットWi-Fiの「エリア」は会社ごとにかなり異なります

ポケットWi-Fiの「エリア」は、運営会社によってかなり異なります。

都心部であれば、どの会社のポケットWi-Fiでもスムーズにつながりますが、郊外に出ると「この会社のポケットWi-Fiだけ使えない」といったことが起こる可能性があります。

この記事では、次の5社の「エリア事情」や「エリアの確認方法」などを紹介します。

当記事でエリア事情を紹介する会社

  • ドコモ
  • au(KDDI)
  • ソフトバンク
  • Y! mobile
  • UW WiMAX

その前に、「そもそもポケットWi-Fiのエリアとは」について解説しておきます。

そもそも「ポケットWi-Fiのエリア」とは

そもそも「ポケットWi-Fiのエリア」とは

ポケットWi-Fiのエリアについて知るには、Wi-Fiの原理を理解する必要があります。

Wi-Fiの原理がわかると、「なぜポケットWi-Fi各社のエリアに差ができてしまうのか」が理解できます。

Wi-Fiとは「IEEE802.11」な「無線LAN」のこと

「Wi-Fi(Wireless Fidelity)とは無線LANのことです」と説明されることが多いのですが、より正確には「Wi-Fiとは無線LANの種類の『ひとつ』です」となります。

※LANについてはあとで説明します。

無線LANは「LANケーブルがないLAN」であり、Wi-Fi以外にも無線LANは存在します。
しかし、最近では、インターネット用の無線LANのほとんどがWi-Fiになっているので、「Wi-Fiとは無線LANのこと」という説明でも間違いではありません。

ではWi-Fiはどのような無線LANなのかというと、アメリカに本部を置く、電気・電子・情報の国際組織「IEEE」が定めた規格「IEEE802.11」に準拠した無線LANのことを指します。
つまりWi-Fiは「IEEE802.11な無線LAN」といえます。

Wi-Fiが普及した理由

なぜ「その他の無線LAN」が普及せず、「IEEE802.11な無線LANであるWi-Fi」が爆発的に普及したのかというと、セキュリティに優れているからです。

無線LANは線(ケーブル、ワイヤ、ひも)がないので、かつては、悪意ある者が割り込もうとすると、簡単に割り込むことができました。
そこでセキュリティを強化した「Wi-Fiという無線LAN」が開発され、多くの人から支持され、現在のように世界標準になりました。

LANとインターネットとデータ送受信について

Wi-FiはLANケーブルのないLANです。
LANはLocal Area Networkの略で、「インターネット接続」「ネットワーク接続」「通信網」などと訳すことができます。
LANによってデータをコンピュータ間でやり取りできるようになります。

「無線LAN」という言葉はよく使われますが、「有線LAN」とはあまりいわないのは、昔はLANといえば有線(ケーブルあり)が当たり前だったからです。

LANの最小単位は2台のコンピュータをケーブル(LANケーブル)でつないだ状態です。
例えば、パソコンとプリンタをケーブルでつなげば、「LANでつながっている状態」です。

さらに、複数のパソコン、例えば5台のパソコンをつなげるには、スイッチングハブといった機器が必要になります。
そして、インターネットを介して自宅のパソコンと世界のパソコンとつなげるには、モデムという機器が必要になります。

LANを簡単にまとめると次のようになります。

LANとは?

  • LANは複数のコンピュータをつないでデータを送受信する仕組み
  • たくさんのコンピュータをLANでつなごうとするとケーブル以外にも「複雑な機器」がたくさん必要になる

有線が邪魔だから無線になった

LAN(有線LAN)の最大の欠点は有線(ケーブル、またはワイヤ)です。ケーブルは物理的な「ひも」なので邪魔です。
たくさんのコンピュータをつなげようとしたら、長い「ひも」が複数必要になり部屋のなかの障害物になってしまいます。

そこで「ひも」の代わりに「電波」でデータを送受信するようにしました。それがケーブルをなくした無線LANです。

「据え置きWi-Fi」と「モバイルWi-Fi」はどこが違うのか

Wi-Fiには「据え置き型」「モバイル型」があります。
ポケットWi-Fiは、モバイルWi-Fiの一種です。

据え置きWi-FiとモバイルWi-Fiには次のような違いがあります。

据え置きWi-FiとモバイルWi-Fiの違い

  • 据え置きWi-Fi
    インターネットとは有線でつながり、パソコンやスマホなどとは無線でつながる
  • モバイルWi-Fi
    インターネットとも、パソコンやスマホなどとも無線でつながる

Wi-Fiでは、据え置き型でもモバイル型でも「ルーター」という専用機器を使います。
ルーターでWi-Fiの電波を飛ばします。

据え置きWi-Fi

<据え置きWi-Fi>は、インターネットとは有線(つまり「ひも」)でつながなければなりません。

「有線でつなぐインターネット」とは、具体的には光回線のことです。光回線も物理的な「ひも」で、電線と同じように電柱に「ひも」をわたして各家庭や事務所とつながっています。

据え置きWi-Fiは、光回線と有線でつなぐことで、インターネットを使える環境をつくります。
ただし、据え置きWi-Fiのルーターとパソコン・スマホとは「ひも」ではなく電波でつながります。

モバイルWi-Fi

<モバイルWi-Fi>は「スマホのようなもの」と考えてください。

スマホは、戸外に立っている基地局と無線(電波)でつながっています。基地局とは、各端末とデータをやり取りする設備で電柱やビル屋上など見通しの良い場所に設置されています。

モバイルWi-Fiも、基地局と無線でつながっています。
「基地局までインターネットが来ている」とイメージしてください。

そのため、モバイルWi-Fiと基地局がつながれば、あとはモバイルWi-Fiとパソコン・スマホがつながれば、パソコン・スマホでインターネットを使えるようになります。

Wi-Fiによるインターネット接続の経路

ここまでの説明を概略図にしてみます。

インターネット
光回線で家や事務所のなかに来る
据え置きWi-Fiで光回線とつなぐ
据え置きWi-Fiとパソコン・スマホとつなぐ
インターネット
基地局までインターネットが来ている
モバイルWi-Fiで基地局とつなぐ
モバイルWi-Fiとパソコン・スマホとつなぐ

無線(電波)の欠点は距離と有限性と規制

ここまでWi-Fi(無線LAN)のメリットを紹介してきましたが、Wi-Fiにはデメリットもあります。

Wi-Fiのデメリットは、無線(電波)を使っているので、電波が届く距離に上限があることです。
電波は、水面上の波と同じなので、電波の発信元から離れると弱まります。

これに対して光回線は物理的なひも(ケーブル)なので、ひもを長くすれば、その長さの範囲でデータを送受信できます。

そして、電波は有限です。
電波は目にみえないものなので、無限に存在できそうなイメージがありますが、そうではありません。
同時に多くの人が同じ種類の電波を使うと、「電波が不足」して通信できなくなります。そのため、電波の利用については法律の規制があって、勝手に使えないようになっています。

Wi-Fiが使える範囲は、せいぜい数十メートルです。
また、基地局でも、到達範囲の広い災害用の「大ゾーン基地局」ですら、電波が届く範囲は半径7キロほどです。

それでWi-Fiの運営会社は基地局をたくさん設置したり、光回線をたくさん通したりしているわけです。

だからエリアに差が出る

さて、これでようやく「ポケットWi-Fi(=モバイルWi-Fi)のエリア」と「ポケットWi-Fiの運営会社によってエリアの範囲が異なること」を理解するための基礎知識がそろいました。

以上の内容をまとめるとこうなります。

ポケットWi-Fiの基礎知識

  • ポケットWi-Fiは電波でデータをやり取りする
  • 電波はさまざまな理由から届く範囲が限られる
  • ポケットWi-Fiの電波が届く範囲は、基地局などの設備によって異なる

ポケットWi-Fiの電波が届く範囲のことを「エリア」または「エリア内」と呼び、電波が届かない場所を「エリア外」と呼びます。
基地局はポケットWi-Fiの運営会社が設置しなければなりません。

つまり、基地局を多く設置している運営会社のポケットWi-Fiのエリアは広く、基地局が少ない運営会社のポケットWi-Fiのエリアは狭い、ということになります。

基地局が少ない運営会社のポケットWi-Fiでも、「都心部はサービスを手厚くしたい」と考えて、都心部では基地局を多く設置するので、都心部でエリア外になることは稀(まれ)です。
そのため、都心部では、どの運営会社のポケットWi-Fiもエリアに関してはほとんど差が出ません。

ところが郊外に出ると、基地局を多く設置している運営会社の基地局しかない可能性があり、使えるポケットWi-Fiが限られることがあるわけです。
これが「会社ごとのエリアの差」です。

以上でポケットWi-Fiの「エリアの基礎知識」を押さえることができたので、各社のエリア事情と、エリアの確認方法を紹介していきましょう。

ドコモのエリア事情と確認方法

株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は東京都・永田町に本社があり、資本金は9,496億円、従業員数はグループ会社を合わせると3万人、年商は4.6兆円です(2019年度)。

ドコモのポケットWi-Fiのブランド名は、シンプルに「モバイルWi-Fi」となっています。
これだけの大企業が運営しているので、ドコモのモバイルWi-Fiのエリアは「十分広い」といえます。

ドコモのモバイルWi-Fiのエリアは、以下のURLで確認することができます。

ドコモの通信・エリア確認ページ

https://www.nttdocomo.co.jp/area/

「LTE PREMIUM 4G」のエリアと同じ

先ほど、「モバイルWi-Fiはスマホのようなもの」と解説しました。
ドコモのモバイルWi-Fiのエリアは、ドコモのスマホで使われている「LTE PREMIUM 4G」のエリアと同じです。

関東圏

下の地図をご覧ください。

写真:「ドコモ:関東」

写真:「ドコモ:関東」
https://www.nttdocomo.co.jp/area/servicearea/?rgcd=03&cmcd=LTE&scale=128000&lat=35.686254&lot=139.694936

これは、東京を中心とする、神奈川県、千葉県、埼玉県などの関東の地図です。
赤い部分は「LTE PREMIUM 4G」のエリアです。つまり、ドコモのモバイルWi-Fiのエリアです。

地図の左側(西側)と千葉県の下側(南側)に赤色でない場所がありますが、この地域は山岳地帯や森林地帯であり、モバイルWi-Fiをほとんど必要としない場所です。
これらを除くと、ドコモのモバイルWi-Fiは「関東ならどこでもエリア内」といっても過言ではありません。

関東以外のエリア

以下の画像は、大阪市を中心とした関西の地図です。

写真:「ドコモ:関西」

写真:「ドコモ:関西」
https://www.nttdocomo.co.jp/area/servicearea/?rgcd=06&cmcd=LTE&scale=64000&lat=34.683044&lot=135.522473

大阪市、京都市、奈良市、神戸市を中心に「真っ赤」になっています。
ドコモのモバイルWi-Fiは「関西でもどこもエリア内」といえるでしょう。

しかし「さすがの」ドコモも、北海道となるとこうなります。

写真:「ドコモ:北海道」

写真:「ドコモ:北海道」
https://www.nttdocomo.co.jp/area/servicearea/?rgcd=01&cmcd=LTE&scale=250000&lat=43.062133&lot=141.349677

札幌市を中心とした地域や、帯広周辺は赤くなっていますが、ほとんどは他の色が塗られています。
北海道は九州の2.3倍の広さがあるので、ドコモでもその広大なエリアはカバーしきれないわけです。

しかし、この地図を拡大して詳しくみると、かなり地方の市町村でも、役場周辺は赤くなっています。
このカバー力は、「さすがドコモ」といえます。

auのエリア事情と確認方法

続いてauのポケットWi-Fiのエリア事情を確認していきましょう。

「au」という名称は企業名のように使われることがありますが、本当の企業名はKDDI株式会社です。
本社は東京都千代田区にあり、資本金1,419億円、グループ会社を合わせた社員数4.2万人、年商は5兆円です(2019年3月期)。

KDDIは、資本金ではドコモに負けていますが、社員数と年商はドコモを上回っています。
そのためauのポケットWi-Fiである「au Wi-Fi」も、かなり広いエリアをカバーしています。

au Wi-Fiのエリアは、以下のURLで確認することができます。

auのエリア確認ページ

https://www.au.com/mobile/area/

KDDIはグループ会社にUQコミュニケーションズ株式会社を持っています。
このUQコミュニケーションズはポケットWi-Fi事業を行っています。

※UQコミュニケーションズのポケットWi-Fiは「WiMAX2+」といいますが、詳しくはあとで紹介します。

au Wi-Fiのエリアはドコモ並み

au Wi-Fiのエリアは、スマホの「4G LTE」のエリアと同じです。

関東圏

au Wi-Fiの関東のエリアをみてみましょう。

 写真:「au:関東」

写真:「au:関東」
http://www13.info-mapping.com/au/map/index.aspx?maptype=lte&code=13&l=35.689568,139.69171600000004&z=4

赤い部分がau Wi-Fiのエリアです。
若干、ドコモのモバイルWi-Fiより広い印象がありますが、実際にはほとんど差はありません。

ソフトバンクが登場するまで、スマホを含む携帯電話事業はドコモとauの「2強」状態でした。
ドコモのモバイルWi-Fiのエリアとau Wi-Fiのエリアが重なっているのは当然のことといえます。

関東以外のエリア

関西のau Wi-Fiのエリアは以下のとおりです。
こちらも、若干ドコモより広い印象を受けます。しかし「ほぼ互角」といってよい差しかありません。

写真:「au:関西」

写真:「au:関西」
http://www13.info-mapping.com/au/map/index.aspx?maptype=lte&code=27

下の地図は、北海道のau Wi-Fiのエリアです。
これは明らかに「ドコモより広い」といえそうです。

写真:「au:北海道」

写真:「au:北海道」
http://www13.info-mapping.com/au/map/index.aspx?maptype=lte&code=0101

ソフトバンクのエリア事情と確認方法

ソフトバンク株式会社は、ソフトバンクグループ株式会社という持ち株会社の子会社です。

ソフトバンク株式会社だけで、資本金2,043億円、従業員数1.7万人、年商3.7兆円(2019年)という規模を誇り、ドコモやKDDIと遜色ありません。
ドコモ、KDDI、ソフトバンクの3強の「数字」を並べてみましょう。

会社名 資本金 従業員数 年商
ドコモ 9,496億円 3万人 4.6兆円
KDDI(au) 1,419億円 4.2万人 5兆円
ソフトバンク 2,043億円 1.7万人 3.7兆円

このように並べると、ソフトバンクが「小さい」ようにみえますが、しかしこれだけの規模があれば、この3社は通信事業の「3強」ということができます。

ソフトバンクのポケットWi-Fiのブランド名は「ポケットWiFi」となっています。
「Wi」と「Fi」の間の「-(ハイフン)」がないのが特徴です。

ポケットWiFiのエリアは、以下のURLで確認することができます。

ソフトバンクのエリア確認ページ

https://www.softbank.jp/mobile/network/area/map/

ソフトバンクのポケットWiFiのエリアは広い

ソフトバンクのポケットWiFiのエリアは、スマホで使っている「ハイブリッド4G LTE」と同じです。

関東圏

関東のエリア地図は以下のとおりです。明らかに、ドコモやauより赤いエリアは広くなっています。

写真:「ソフトバンク:関東」

写真:「ソフトバンク:関東」
https://www.softbank.jp/mobile/network/area/map/

関東以外のエリア

続いて、ソフトバンクのポケットWiFiの関西と北海道のエリアを確認します。

写真:「ソフトバンク:関西」

写真:「ソフトバンク:関西」
https://www.softbank.jp/mobile/network/area/map/

写真:「ソフトバンク:北海道」

写真:「ソフトバンク:北海道」
https://www.softbank.jp/mobile/network/area/map/

関西は、ソフトバンク、ドコモ、auの3社は、ほぼ同じです。
北海道は、ソフトバンクとauがほぼ同じで、ドコモが少しエリアが狭い印象を受けます。

Y! mobileのエリア事情と確認方法

Y! mobileのポケットWi-Fiは、ソフトバンク株式会社が運営していて、ブランド名も「ポケットWiFi」となっています。

つまりソフトバンク株式会社は、「ソフトバンクのポケットWiFi」と「Y! mobileのポケットWiFi」の2つのポケットWi-Fiを展開していることになります。

「Y! mobileのポケットWiFi」の「通常エリア」は、「ソフトバンクのポケットWiFi」と同じです。

Y! mobileのデメリット

ただし、「Y! mobileのポケットWiFi」は「ソフトバンクのポケットWiFi」より劣る点があります。
それは「Y! mobileのポケットWiFi」にはデータ使用量の縛りがあり、7GBを超えると通信速度が遅くなることです。

7GBを超えても「Y! mobileのポケットWiFi」で高速データ通信を使うには、「アドバンスモード」が使える有料の「アドバンスオプション」に加入しなければなりません。

関東圏

下記の画像は、「Y! mobileのポケットWiFi」の関東のエリア地図で、青い部分が「アドバンスモード」が使えるエリアです。下記のURLで確認することができます。

Pocket WiFi 803ZTの対応エリア確認ページ

https://www.ymobile.jp/area/map/?pref=13&device_type=603hw&device_type_tmp=803zt

写真:「Yアドバンス:関東」

写真:「Yアドバンス:関東」
https://www.ymobile.jp/area/map/?pref=13&device_type=603hw&device_type_tmp=803zt

青い部分だけに注目すると、3強(ドコモ、au、ソフトバンク)のピンクエリアより狭いことがわかります。

関東以外のエリア

下の画像は、関西と北海道の「Y! mobileのポケットWiFi」の「アドバンスモード」エリア(青い部分)です。
関西の青い部分は3強のピンク部分と変わりませんが、北海道の青い部分はかなり限定的です。

写真:「Yアドバンス:関西」

写真:「Yアドバンス:関西」
https://www.ymobile.jp/area/map/?pref=13&device_type=603hw&device_type_tmp=803zt

写真:「Yアドバンス:北海道」

写真:「Yアドバンス:北海道」
https://www.ymobile.jp/area/map/?pref=13&device_type=603hw&device_type_tmp=803zt

UQ WiMAXのエリア事情と確認方法

「UQ WiMAXのWiMAX2+」というブランド名のポケットWi-Fiは、UQコミュニケーションズ株式会社という、東京都港区に本社を置く会社が運営しています。

UQコミュニケーションズは資本金1,420億円、社員数490人の、KDDIの子会社です。

WiMAX2+のエリアは、下記のURLで確認することができます。

WiMAX2+のエリア確認ページ

https://www.uqwimax.jp/wimax/area/

とにかく広い

WiMAX2+のエリアは、KDDIの子会社が運営しているとは思えないほど広く、安心して使える規模を誇ります。
例えば、WiMAX2+の関東のエリアマップは以下のとおりです。

写真:「UQ:関東」

写真:「UQ:関東」
https://www.uqwimax.jp/wimax/area/tokyo/

千葉県の下の方(南側)も、しっかりピンク色になっていて、エリア内であることがわかります。

WiMAX2+のエリアが広いのは、UQ WiMAXだけで2万の基地局を持っているうえに、auの携帯・スマホの回線である「4G LTE」も使えるからです。
WiMAX2+は、UQ WiMAXの回線でつながらなければ、au 4G LTEの回線でつないでしまうわけです。

関西と北海道のWiMAX2+のエリアを確認しましょう。

関東以外のエリア

写真:「UQ:関西」

写真:「UQ:関西」
https://www.uqwimax.jp/wimax/area/tokyo/

関西は、3強(ドコモ、au、ソフトバンク)とほとんど同じです。
続いて北海道ですが、札幌周辺以外は3強のエリアよりかなり狭いことがわかります。

「UQ:北海道・札幌」

写真:「UQ:北海道・札幌」

写真:「UQ:北海道・道東」

写真:「UQ:北海道・道東」

投資をしているから広い

「UQ WiMAXのWiMAX2+」のエリアがかなり広いのは、しっかり投資しているからです。

WiMAX2+は、かつては単に「WiMAX」(以下、旧WiMAX)という名称でした。
旧WiMAXは2009年からサービスを開始しましたが、「つながらない」「遅い」という問題を抱えていました。

そこでUQ WiMAXは2013年に、WiMAX2+の提供を開始しました。
ブランド名を変えたのは「旧WiMAXとはまったく違う」ことをアピールするためです。旧WiMAXは2018年にサービスを終えています。

WiMAX2+の通信スピードは旧WiMAXの30倍で、基地局を増設してエリアも拡大しました。

まとめ

ポケットWi-Fiの「エリア」地方の人は会社を選ぼう

「ポケットWi-Fiは、どの会社のものでも変わらない」という印象を持っている人は、都会の人でしょう。

その印象は間違いありません。
都会であれば、料金やルーターのデザインなどでポケットWi-Fiを選んでも「外れ」はないでしょう。

しかし、地方の人がこれからポケットWi-Fiを持とうとしたら、しっかり運営会社を選んだほうがよいでしょう。
運営会社によっては、使えない場所が出てくる可能性があるからです。

面倒でも、各社の携帯ショップに出向き、ポケットWi-Fiの特徴を尋ねて比較することをおすすめします。

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