スマートフォンの月額料金が生活費を圧迫している大学生や子育て世帯の方々は多くいます。
実際スマートフォンの月額料金は高額で、支払いが大変というケースも少なくありません。
また、せっかく働いて得た給与やアルバイト代がスマートフォンの通信費に消えてしまうことに困っている方もいるはずです。
そこで今回は、格安SIMを利用して通信費を安くする方法を解説します。中学生に持たせたいおすすめ格安SIMについてもまとめましたので最後までご覧ください。
学生は格安SIMがおすすめ
スマートフォンのキャリアといえば、大手の三大キャリアをイメージしますが、中学生や大学生、高校生などの学生であれば格安SIMがおすすめです。
まず、スマートフォンのキャリアは契約をした場合、複数年の契約になることがほとんどです。少なくとも2年、学生の場合は進学の区切りを考えると3年間使用することが多いといえます。
これだけの期間を考えると三大キャリアよりも格安SIMの方が総額の面で圧倒的に安くなるのです。
この点は後述しますが、月々の支払金額が安いだけでなく、年単位で考えるとその金額の差はかなりのものになります。
次に格安SIMは家族割などを考慮しても安いということです。
三大キャリアの強みとして家族割や光回線とのセット割りといったサービスでスマートフォンの通信費が安くなるサービスを提供していることもあります。
しかし、そのサービスを適用したスマートフォンの通信費よりも格安SIMの料金の方が安いというケースも珍しくありません。
この点でも三大キャリアで家族割を利用するよりお得に通信ができるのです。
家族の縛りや他のサービスとの縛りがなく、将来的に就職や進学などで学生が自由にキャリアを選びやすいことも格安SIMをおすすめする理由になります。
最後が通信品質の向上です。
かつては三大キャリアが圧倒的に通信品質の高さで格安SIMよりも優位に立っていました。
しかし、三大キャリア自身が格安SIMを提供するようになったり、格安SIM自身が高品質な通信環境であるプラチナラインの利用ができるようになっているので、そこまで差がなくなってきています。
このような点から学生は格安SIMがおすすめといえるのです。
こんなに違う三大キャリアと格安SIM
三大キャリアに比べて格安SIMは圧倒的に安価といえます。
ここでは格安SIMの一般的な料金と三大キャリアそれぞれの料金について解説しましょう。
まず、通常料金を見ていくと、ドコモ、au、ソフトバンクの各キャリアは1GB〜7GBの小容量プランで3,278円〜6,765円と幅がありますが、無制限プランでは7,238円〜7,315円といずれも似た金額に設定されています。
一方、格安SIMは標準的なプランで3GBで約1,000円、8GBでも約2,000円程度になっています。
大容量プランになると徐々に料金が高くなるものの、データ容量が少ないプランでは大手キャリアが3,000円前後に対し、1,000円前後と半額以下になっています。
さらに大容量プランでは、例えば20GBのプランでは格安SIMの場合でも3,000円前後です。
このクラスになると三大キャリアはほとんどのプランで6,000円以上になることも多いので、かなりお得といえるでしょう。
参考として家族割やセット割を適用させた場合の三大キャリアの割引後料金も紹介します。
三大キャリアの場合は数GBの小容量プランで割引後料金は、2,178円〜4,928円、無制限プランで4,928円となっています。
これでも格安SIMの料金は小容量で1,000円程度、大容量プランでも3,000円程度となるので、かなり安いといえるでしょう。
なお、学生がよく利用する大容量プランの年間料金差は直接比較にならないものの、無制限プランの三大キャリアが年間86,856~87,780円に対して格安SIMの20GBプランが年間23,496~48,180円です。
このように年間で見ても最大で6万円近い差があり、中高生の3年間大学生などの4年間で見ると20万円以上も通信費で異なります。
これは大きな差といえるでしょう。
学生におすすめしたい格安SIM4選!
学生におすすめしたい格安SIMはこちら。
- 楽天モバイル
- UQモバイル
- ワイモバイル
- mineo
楽天モバイルは学生におすすめの格安SIMサービスです。
月額3,278円で無制限のデータ通信が使え、テザリングで光回線を引かなくても快適にネットが使えるのがおすすめといえるでしょう。
UQモバイルは大学生におすすめの格安SIMです。
高速で安定した通信速度に加え、通話料無料や容量に応じた柔軟なプランを用意しています。口座振替が可能な点も実は利用しやすいポイントです。
ワイモバイルは料金プランは2,365円から用意され、家族割を適用すれば1,078円から利用可能です。
さらに、ソフトバンク光とのセット割引も適用できるため、非常にお得に使えます。通信速度も安定しており、動画視聴などにも強みがあります。
最後がmineoです。
データ通信が無制限で使えるプランや、現在使用中の端末を乗り換え不要なため便利な点もポイントです。都市部では店舗サポートが受けられます。
このように容量やサポートの手厚さで選ぶのが良いでしょう。
学生生活がつまらなくなる?格安SIMで知っておきたい注意点
格安SIMを利用するにあたって注意すべき点はいくつかあります。
それは通信速度、サポート、手続きの大変さが挙げられます。
まず、質が高くなったとは言え、通信速度はいまだに三大キャリアに及びません。
そのため、通信速度を要求されるようなオンラインゲームや大容量のデータをダウンロードする際に不便さを感じることもあります。ゲームを楽しみたい学生は、やや不満を覚えるでしょう。
次にサポートの手薄さも注意すべき点です基本的にオンラインであり、電話でのサポートは受けられないと考えた方がいい場合も少なくありません。
また、実店舗もないので、何かあった場合は自分で解決しなければならないのは注意点といえます。
最後が手続きの大変さです。
基本的にオンラインでの手続きになるので、実店舗で店員さんが優しく解説して手続きを進めてくれるといったことはありません。
そのため、オンラインで自分の力、あるいは学生の家族の力で手続きを進めていく必要があります。
このような注意点に対して解決できないと、学生生活が不便に感じるでしょう。
学生が格安SIMを選ぶためのおすすめのポイント
学生が格安SIMを選ぶ場合のおすすめポイントとして、安いこと、容量がある程度用意されていることです。
とにかく格安SIMの魅力は安いことです。そのため、価格が安いところを中心に探しましょう。
次に容量もチェックします。学生はある程度データ容量が必要になることも多いので、8GB以上のプランに加入するのがおすすめです。
これらの点を意識しつつ、通話する機会が多い場合は通話料無料、もっとデータが欲しい場合は無制限の格安SIMなどを選ぶのがポイントです。
データ容量が欲しい学生のためのおすすめ格安SIM
学生は、データ容量が特にほしいと感じるケースも多いはずです。
動画やゲームだけでなく、オンライン授業でも利用することさえあります。そんな時に利用したいのが、20GB以上の大容量プランを提供する格安SIMです。
今回おすすめするキャリアやプランは以下の3つです。
- LIBMO(リブモ)「なっとくプラン(30GB)」
- 楽天モバイル「Rakuten最強プラン」
- ahamo「大盛りオプション」
まず、LIBMO「なっとくプラン(30GB)」は誰でも利用できる30GBの大容量プランです。
単にデータが大容量なだけでなく公衆Wi-Fiのサービスがセットになっており、外出先ではフリーWi-Fiで容量を気にせず通信できるようになっています。
月額料金も2,728円で利用でき、オンライン授業など大量のデータ通信が必要な大学生にも適したプランといえます。
楽天モバイル「Rakuten最強プラン」はデータ無制限で3,168円の驚異的なプランです。
さらにRakuten Linkというアプリを使えば国内通話が無制限でかけ放題になる非常にコストパフォーマンスの高さも魅力で大学生が実家へ電話をする場合も気軽にできる点はおすすめといえるでしょう。
ただ、高速通信の通信エリアが限られているのでエリア確認を事前に行いましょう。
ahamo「大盛りオプション」はドコモが提供するオンライン専用プランです。0GBと5分間かけ放題が月額2,970円で利用可能になっています。
さらに大盛りオプションを利用すれば100GBで月額4,950円です。
格安SIMとしては若干高めの設定ですが、ドコモの安定した通信品質や大容量の利用、三大キャリアよりも安めの価格設定など魅力の多いプランでもあります。
また、もう一つの手段として格安SIMの最小限のプランを契約し、データ通信はポケット型Wi-Fiを使う手もあります。
そうすることで高速な通信をデータ無制限で利用でき、自宅に帰ってもそのまま利用できる点がメリットです。
【番外】中学生に持たせたいおすすめの格安SIM
中学生に持たせたいおすすめの格安SIMはTONEモバイル、J:COMモバイルです。
まず、TONEモバイルはペアレンタルコントロールが充実しており、利用状況や位置情報などがわかりやすい点が魅力です。
低速無制限1,100円のプランも用意され、外出先で動画やゲームなどをやらせたくない場合におすすめといえるでしょう。
J:COMモバイルは20GB2,178円と格安な他、あんしんフィルター for J:COMでフィルタリングも可能です。
やや価格が高くなるものの、ワイモバイルは家族割も利用できるほか、ソフトバンクの回線が利用できるので品質は高めになっています。
よくある質問
最後によくある質問を解説しましょう。
- 格安SIMはなぜ安いのですか?
-
自前の回線を持たないことで回線の維持費を節約し、手続きを完全にオンラインにするなど経費削減を行うことで安くしています。
- 格安SIMの通信品質は大丈夫ですか?
-
現在は問題ないレベルまで向上しています。ただ、通信速度や通信エリアは若干三大キャリアに及びません。
- 最新機種の分割購入はできますか?
-
できない場合が多いです。そのため、SIMフリーの最新機種を購入して入れる必要があります。
- 格安SIMで家族割はありますか?
-
あります。ワイモバイルなど取り扱っているところがあります。ただ、すべての格安SIMで取り扱っているわけではありません。
まとめ
学生におすすめの格安SIMについて、そのメリットや注意点、おすすめのキャリアを紹介しました。
今回紹介した情報を参考に自分に合った最適な格安SIMを探してみましょう。