この記事では、5GB、8GBでできることと、それぞれのデータ容量が向いている人について解説します。
次に、数ある格安SIMの5GBプラン、8GBプランの中から最も魅力的なプランを選ぶためには、どのポイントを比べればいいかを解説するとともに、各社の5GBプラン、8GBプランの内容を比較します。
格安SIMの5GBプランでできること
「格安SIMに乗り換えるなら、通信量は5GBぐらいでいいかな」と漠然とお考えではありませんか。
契約する格安SIMのデータ容量は、ただ漠然と決めるのではなく、根拠に基づいて選ぶことが大切です。
何をどれくらい利用すると5GBを消費するのか、その一例を記します。
- WEBサイトの閲覧:ニュースサイトで約17,500ページ
- メールの送受信(テキストのみ):約12,000通
- ZOOM会議:カメラオンの状態で約7時間0分
- LINE:約250万回
- LINE通話:約200時間
- ユーチューブ視聴:標準画質で約10時間
- 音楽のダウンロード:約1,250曲
- Xの閲覧:約27時間30分
- インスタグラムの閲覧:(写真)約6時間、(動画)約11時間30分、(インスタライブ)約15時間
Wi-Fi接続のない外出先での使用目的が、メールやLINEのやりとり、テキスト主体のWEBサイトの閲覧などが中心であれば、契約するプランは5GBで十分です。
しかし、画像の閲覧や動画の視聴を頻繁に行うのであれば、知らぬ間にデータを大量に消費してしまうため、5GBでは足りない可能性があります。
5GBでは足りるかどうかを明確にするために、月間5GBのプランで1日当たりにどれくらいのことができるのかを検証してみます。
月間5GBのプランで1日にできること
まず、月間5GBの1日当たりのデータ消費量を計算します。
1GB=1,024MBですから、5GB=5,120MBです。
これをひと月の日数31で割ると、5,120MB÷31日=165.16MBになります。
つまり、5GBのプランでは、1日当たり約165MBまでならデータを消費できることになります。
1日に165MB以上使わない方であれば、5GBプランを契約しても不満を感じることはありません。
しかし、1日に165MBを大幅に超えるような使い方をしているのであれば、5GBより大きい容量のプランがおすすめです。
1日に165MBを超えるような使い方をしているかどうかを判断するため、165MBでできることの一例を紹介します。
- WEBサイトの閲覧:約1.000ページ
- LINE:約7万5千回
- LINE通話:約500回
- ユーチューブ視聴:標準画質で約15分
- インスタグラム:(写真)約2分
WEBサイトの閲覧やLINEを利用するだけであれば、1日に165MBを超えることはほとんどないといっていいでしょう。
しかし、ユーチューブの視聴は約15分、インスタグラムの画像の閲覧はわずか2分と非常に短く、普段からスマートフォンでユーチューブやインスタグラムを頻繁に利用する方なら、気づかないうちにデータを大量に消費してしまう可能性があります。
スマートフォンで動画やインスタグラムを視聴するなら、5GBより容量の大きいプランを選ぶ方が無難です。
予算の都合でどうしても5GBのプランを選ぶ必要があるなら、動画の視聴やインスタグラムの使用は、Wi-Fiの環境下で行うようにしましょう。
格安SIMの5GBプランがおすすめの人
5GBのプランがおすすめなのは、次のような人です。
- スマートフォンは1日1時間以上利用するが、毎月の通信料はできるだけ安くしたい人
- メールやLINEの送受信がメインの人
- 動画の視聴やインスタグラムの閲覧などは、Wi-Fi環境下で行う人
スマートフォンをWi-Fi環境がない外出先で利用する際、データをあまり消費しない使い方ができる人であれば、5GBの格安SIMを契約してもデータ不足を感じることはないでしょう。
格安SIMの8GBプランでできること
通勤、通学中に動画を見ることが多いと、1ヶ月のデータ容量が5GBでは足りない可能性があります。
通信費を抑えつつも動画の視聴を楽しみたいのなら、8GBがおすすめです。
参考までに8GBでできることの一例を紹介します。
- WEBサイトの閲覧:ニュースサイトで約25,000ページ
- メールの送受信(写真添付の場合):約2,600通
- LINE通話:約320時間
- ユーチューブ視聴:標準画質で約18時間
- ネットフリックス:HD画質で約6時間
- 音楽のダウンロード:約1,840曲
次に、月間8GBのプランで1日にどれくらいデータを消費できるかを検証してみます。
月間8GBのプランで1日にできること
1ヶ月8GBのプランでは、1日当たり約264MBまで消費できます。
1ヶ月5GBプランの1日当たりの消費データ容量は約165MBでしたから、264÷165=1.6、つまり5GBから8GBのプランに替えれば、1日に消費できる通信量は1.6倍増えることになります。
264MBでできることは下記の通りです。
- WEBサイトの閲覧:約1,600ページ
- LINE:約12万回
- LINE通話:約800回
- ユーチューブ視聴:標準画質で約24分
- インスタグラム:(写真)約3.2分
5GBに比べ画像や動画を視聴できる時間が増えたという実感は湧かないかもしれませんが、5GBのプランよりは、いくらか余裕があるといえます。
5GBでは少し不安という方であれば、不安を解消するための出費と考えれば、適切な容量といえます。
通信費を抑えるために5GBのプランを契約しても、データが足りなくなって追加購入すれば、月の支払額はかえって高くなってしまいます。
データの消費量が5GBでは足りない可能性があるなら、5GBより少し容量の大きいプランを契約しておいた方が無難です。
格安SIMの8GBプランがおすすめの人
8GBのプランがおすすめなのは、次のような人です。
- 通信費はできるだけ安くしたいが、あまり我慢したくない人
- 現在5GBプランを使っているが、データ容量を追加してしまうことがある人
- 動画の視聴やインスタグラムの画像の閲覧などは、できるだけWi-Fi環境下で行うようにしているが、たまにWi-Fi環境がないところでも視聴してしまう人
外出先でもスマートフォンで音楽や動画をたっぷりと楽しみたいなら、データ容量は10GB以上必要といわれています。
しかし、10GBプランからは料金がグッと上がってしまうことが多く、通信費を極力抑えたい方には、あまりおすすめできません。
契約するデータ容量は、実際の利用量に少し余裕を持たせたくらいのプランを選ぶのがおすすめです。
毎月確実に5GBを消費し、たまにデータを追加することがある、またはその可能性が高いなら、10GBには満たない、8GB程度のプランがいいでしょう。
5GB、8GBの格安SIMを比較するポイント
5GB、8GBプランの格安SIMはたくさんありますが、最も自分に合ったところを選ぶにはどうすればいいか、比較するポイントを解説します。
1.料金を比較する
各社の料金は、比較する対象として最も大切なポイントです。
5GBプランであれば、月額料金の相場は通話付きsimで1,000円~2,000円程度ですから、料金が1,000円以下であれば格安といえます。
格安SIM各社の料金は、自社の光回線とのセット割や、提携する電子マネーでの支払い割などを利用することで安くなる場合が多いのですが、すでに別の光回線を使用していたり、提携先の電子マネーの新規登録が面倒だったりする方は、こうしたサービスやキャンペーンが適用されないため、割引を受けることはできません。
自分に合った格安SIMを選ぶには、月額料金が安いだけでなく、ライフスタイルに合致したサービスを提案している会社を選ぶことが大事です。
そこで、下記のように、各社の料金を2段構えで比較検討することをおすすめします。
最初に、割引サービスやキャンペーンが適用される前の、月額基本料金を比較し、安いと思える格安SIMを複数ピックアップします。
次に、ステップ1でピックアップした格安SIMには、どんなサービスやキャンペーンがあるのかを調べます。
例えば、入学や就職など引っ越しのタイミングで格安SIMへの乗り換えを考えているなら、光回線やホームルーターなどとのセット割がある格安SIMを選ぶといいでしょう。
家族全員で加入することを検討しているなら、家族割があったり、1つのデータ容量を家族でシェアできたりするところがいいでしょう。
高齢の方ならシニア割やシニア専用プランがあるところがおすすめです。
また、会社によっては、同じ料金でデータだけ増量されたり、特定のコンテンツの利用時は通信量が消費されなかったり、などといった魅力的なサービスを展開しているところがあります。
自分のライフスタイルに合ったサービスであれば、料金の割引はなくても、お得感がアップするため、選択肢のひとつに上げるといいでしょう。
このように、2段構えで比較検討することにより、数あるプランの中から、安くて自分に合ったサービスを提供しているところを絞り込むことができます。
2.通信速度を比較する
格安SIMは大手キャリアの回線を一部レンタルして使っているため通信状況が安定せず、時折通信速度が遅くなることがあります。
特に、大勢の利用者が一斉にサービスを利用する平日の昼時や夜9時以降などは、回線が非常に混雑するため、通信速度が遅くなりがちです。
通信速度が遅いとイライラするだけでなく、仕事などで使用する場合は弊害が生じるかもしれません。
「使い物にならないレベルの遅さ」という声が挙がっている格安SIMもあるため、注意が必要です。
そのため、料金やサービスの面で候補となる格安SIMを絞り込んだら、次に通信速度を調べましょう。
本記事で取り上げる格安SIMについては、料金だけでなく、通信速度についても調査したので、ぜひ参考にしてください。
5GBの格安SIMを比較
ここでは通話付き5GBプランの料金と通信速度を比較します。
今回調査したのは次の8社です。
- mineo
- IIJmio
- NUROモバイル
- イオンモバイル
- y.u モバイル
- J:COMモバイル
- LinksMate
- エックスモバイル
5GBの月額料金を比較
まず、割引サービスやキャンペーンが適用される前の月額基本料金を比較します。
各社の料金は以下の通りです。
会社名 | 月額基本料金 |
---|---|
mineo | 1,518円 |
IIJmio | 990円 |
NUROモバイル | 990円 |
イオンモバイル | 1,298円 |
y.u モバイル | 1,070円 |
J:COMモバイル | 1,628円 |
LinksMate | 1,210円 |
エックスモバイル | 1,848円 |
最も安いのは、IIJmioとNUROモバイルの990円です。
どちらも料金の安さに定評のある会社で、特に小容量の料金は業界最安クラスです。5GBで1,000円に満たない価格設定は、格安といえる安さです。
割引適用後の価格を比較
次に、各社の割引サービスやキャンペーンなどお得な特典を調べ、それらが適用された際の料金を比較してみます。
基本月額料金 | 割引などお得な特典 | 割引適用後の1回線当たりの料金 | |
---|---|---|---|
mineo | 1,518円 | 〇家族割 -55円/月・回線 〇デュアルタイプ3回線目以降:-165円/月・回線 〇複数回線割引 -55円/月・回線 |
1,463円 1,353円 1,463円 |
IIJmio | 990円 | 〇家族割 -100円 〇最大6ヶ月5GB増量されデータ容量10GBに |
890円 |
NUROモバイル | 990円 | 〇LINEトークはカウントフリー 〇3ヶ月ごとに3GB付与 |
990円 |
イオンモバイル | 1,298円 | 〇家族4人で20GBをシェアするなら1人当たりのデータ容量は5GBになる。 〇4人で20GBの料金は3,168円 |
20GBプランを4人でシェア(1人当たり5GB)した場合 |
y.u モバイル | 1,070円 | 〇追加データ330円/1GB 〇お得な追加データ1,200円/10GB |
1,070円 |
J:COM MOBILE | 1,628円 | 〇「データ盛」適用で5Gプランは10GBに増量 〇「データ盛」適用で1GBプランは5GBに増量 |
1,628円 1,078円 |
LinksMate | 1,210円 | 「カウントフリーオプション(550円/月)」加入でゲーム等のデータ消費量が9割以上カウントされず通信制限もかからない。 | 1,210円 |
エックスモバイル | 1,848円 | 実店舗で相談できる | 1,848円 |
基本の月額料金が最も安いIIJmioは、家族割が適用されるとさらに料金が100円安くなる上、データ容量が最大半年間、2倍の10GBになって大変お得です。
基本の月額料金がIIJmioと同じく990円と最も安いNUROモバイルは、料金はそのままで、LINEのトークはどれだけ使ってもデータを消費しません。
LINEを頻繁に使う方には大変魅力的なサービスです。
また、料金はそのままで3ヶ月ごとにデータが3GB付与される特典があります。
家族での申し込みを考えているなら、イオンモバイルがおすすめです。
イオンモバイルは家族でデータ通信量をシェアできる格安SIMのため、利用人数が多いほど1人当たりの料金は安くなります。
例えば、家族4人で20GBをシェアするプランだと、月額料金は全体で3,168円ですが、1人当たり5GB使えて月額792円になると考えると、5GBのデータ容量の最安simということになります。
また、現在ジェイコムのテレビや固定電話などジェイコムが提供しているサービスを使っている方なら、ジェイコムモバイルがおすすめです。
テレビなどのジェイコムサービスと、ジェイコムモバイルを組み合わせた「データ盛」が適用され、料金は変わらずにデータ容量が自動的に増量されます。
「データ盛」が適用された場合、5GBのプランであれば、料金は1,628円のままでデータ容量が自動的に10GBになります。
10GBは多すぎるので、5GBでいいという方なら、5GBプランを選ばずに、1GBプランを選択することをおすすめします。
「データ盛」が適用されると1GBが自動的に5GBに増量されますが、料金は1GBプランの1,078円のままのため大変お得です。
5GBの格安SIMを料金で選ぶなら、IIJmioやNUROモバイル、イオンモバイル、ジェイコムモバイルの中から、自分の生活スタイルに合ったサービスを提供しているところを選ぶといいでしょう。
5GBの通信速度を比較
ここでは、5GBプランを提供している格安SIM8社の通信速度を比較します。
利用することが多い下り(ダウンロード)の平均速度と、朝と昼と夜の実測値を記載します。
平均ダウンロード速度 | 朝の平均速度 | 昼の平均速度 | 夜の平均速度 | |
---|---|---|---|---|
mineo | 50.93Mbps | 68.15Mbps | 15.93Mbps | 32.41Mbps |
IIJmio | 48.36Mbps | 68.64Mbps | 15.72Mbps | 48.23Mbps |
NUROモバイル | 37.78Mbps | 34.38Mbps | 19.1Mbps | 37.59Mbps |
イオンモバイル | 33.19Mbps | 41.3Mbps | 12.52Mbps | 28.43Mbps |
y.u モバイル | 1,070円 | 追加データ330円/1GB お得な追加データ1,200円/10GB |
1,070円 | 28.43Mbps |
J:COM MOBILE | 54.95Mbps | 35.52Mbps | 25.73Mbps | 76.04Mbps |
LinksMate | 60.43Mbps | 62.75Mbps | 4.4Mbps | 83.76Mbps |
エックスモバイル | 1.85Mbps | 33.51Mbps | 7.61Mbps | 29.29Mbps |
※みんそくから引用
速度が最も速いのはLinksMateですが、昼の速度が8社の中で最も遅く、夜の速度が最も速いという、速度変化が非常に大きい格安SIMであることがわかります。LinksMateはゲームコンテンツに強く、プライベートでゲームを楽しむことが多い夜の速度の速さを重視しています。
一方、1日を通じて安定した速度を保っているのがy.u モバイルです。
速度そのものはそれほど速くありませんが、時間帯による変化がないため、スマートフォンを仕事でもプライベートでも使う方におすすめです。
また、昼間の速度はそれほど速くありませんが、夜の速度が速いのがJ:COMモバイルです。
スマートフォンをプライベートな時間に使う方にはおすすめです。
月額料金の安いIIJmioやNUROモバイル、家族でシェアできるイオンモバイルは、1日を通してそれほど速くありません。
しかし、IIJmioは朝の速度が速いため、通勤や通学の時間にスマートフォンを使う方にはおすすめできます。
8GBの格安SIMを比較
通話付き8GBのプランの料金と通信速度を比較します。
今回調査したのは、8GBプランを提供している次の5社です。
- LIBMO
- イオンモバイル
- LinksMate
- エックスモバイル
- DTI SIM
8GBの月額料金を比較
最初に、割引サービスやキャンペーンが適用される前の月額基本料金を比較します。
会社名 | 月額基本料金 |
---|---|
LIBMO | 1,518円 |
イオンモバイル | 1,628円 |
LinksMate | 1,606円 |
エックスモバイル | 2,288円 |
DTI SIM | 1,980円 |
8GBで月額料金が最も安いのはLIBMOです。
LIBMOは8GBプランのほかに3GB、20GB、30GBのプランがありますが、いずれも料金が安く、特に3GB、20GBの料金は業界最安クラスです。
とにかく安い格安SIMをお探しの方にはLIBMOがおすすめです。
割引適用後の価格を比較
次に、各社の割引サービスやキャンペーンなどお得な特典を調べ、それらが適用された際の料金を比較してみます。
基本月額料金 | 割引などお得な特典 | 割引適用後の1回線当たりの料金 | |
---|---|---|---|
LIBMO | 1,518円 | 支払いにも使えるポイントを8,000円分付与 | 合計8,000ポイントを月額料金に充当可能 |
イオンモバイル | 1,628円 | 家族5人で40GB(月額4,708円)をシェアすれば1人当たり8GBに | 40GBプランを5人でシェア(1人当たり8GB)した場合941.6円 |
LinksMate | 1,606円 | ゲーム等のデータ消費量が9割以上カウントされず通信制限もかからないカウントフリーオプション(550円/月)がおすすめ | 1,606円 |
エックスモバイル | 2,288円 | 5分かけ放題付き | 2,288円 |
y.u モバイル | 1,070円 | 〇追加データ330円/1GB 〇お得な追加データ1,200円/10GB |
1,070円 |
J:COM MOBILE | 1,628円 | 〇「データ盛」適用で5Gプランは10GBに増量 〇「データ盛」適用で1GBプランは5GBに増量 |
1,628円 1,078円 |
LinksMate | 1,210円 | 「カウントフリーオプション(550円/月)」加入でゲーム等のデータ消費量が9割以上カウントされず通信制限もかからない。 | 1,210円 |
DTI SIM | 1,980円 | 10分かけ放題付き | 1,980円 |
月額基本料金が最も安いLIBMOは、新規契約者全員に毎月の支払いに充当できるポイントを合計8,000円分付与するのが魅力です。
例えば、基本の月額料金1,518円のうち、毎月518円をポイントで支払うようにすれば、実質の月額料金は1.000円になります。
また、付与された8,000円を毎月518円ずつ支払いに充てると約15か月間、ポイント充当を続けられお得感がアップします。
家族でデータをシェアできるイオンモバイルは、8GBプランに1人で申し込むと料金は1,628円ですが、月額料金4,708円の40GBプランに家族5人で申し込むと、1人当たりデータを8GB使えて料金は941.6円となります。
8GBのプランで料金が1,000円に満たないプランは滅多にないため、5人以上の家族で利用したい方にはイオンモバイルをおすすめします。
LinksMateは、ゲームコンテンツに強い格安SIMです。
ゲーム類のデータ消費量がほとんどカウントされず、通信制限もかからない「カウントフリーオプション(550円/月)」を付けることで、ゲームを思う存分楽しむことができますから、ゲーム好きな方におすすめです。
しかし、このオプションを付けると月額料金が2.156円となって2,000円を超えてしまうため、やや負担が重いと感じるかもしれません。
エックスモバイルとDTI SIMは、どちらもプランがわかりやすくシンプルです。エックスモバイルのプランには5分かけ放題、DTI SIMのプランには10分かけ放題が付いているため、通話をよく利用する方にはおすすめですが、料金が他社に比べて若干高めです。
特に、エックスモバイルは、かけ放題の時間が5分とDTI SIMより短時間でありながら、料金は2,288円と今回調査した5社の中で最も高額です。
エックスモバイルは、全国に100店舗以上もの実店舗を構えており、今回調査した5社の中で唯一対面での相談ができるため、それが料金に反映しているのだと推察できます。
各社のサービスにはそれぞれ特徴があるので、比較した上で自分に合ったところを選ぶようにしましょう。
8GBの通信速度を比較
8GBプランを提供している格安SIM5社の通信速度を比較します。
利用することが多い下り(ダウンロード)の平均速度のと、朝と昼と夜の実測値を表にまとめました。
平均ダウンロード速度 | 朝の平均速度 | 昼の平均速度 | 夜の平均速度 | |
---|---|---|---|---|
LIBMO | 34.36Mbps | 46.74Mbps | 1.55Mbps | 71.8Mbps |
イオンモバイル | 33.19Mbps | 41.3Mbps | 12.52Mbps | 28.43Mbps |
LinksMate | 60.43Mbps | 62.75Mbps | 4.4Mbps | 83.76Mbps |
エックスモバイル | 1.85Mbps | 33.51Mbps | 7.61Mbps | 29.29Mbps |
DTI SIM | 46.86Mbps | 46.86Mbps | 8.1Mbps | 11.09Mbps |
※みんそくから引用
平均ダウンロード速度が最も速いのはLinksMateです。LinksMateはゲーム開発会社が運営しているだけあって、通信速度の速さには定評があります。
昼には速度が落ちますが、朝と夜の速度が優れているため、お昼休みにゲームをしなければ問題ないでしょう。
LinksMateの次に平均ダウンロード速度が速いのが、DTI SIMです。
しかし、昼と夜の速度が遅く、特に夜のスピードは、今回調査した5社の中で最も遅いため、例えば夜勤の仕事をしているなど、夜にスマートフォンを利用する機会がほとんどない方におすすめです。
今回調査した5社の中で月額料金が最も安いLIBMOの平均ダウンロード速度は、34.36Mbpsとあまり速いとはいえません。
特に昼の速度は5社中最も遅く、使い物にならないかもしれません。
しかし、夜の速度は71.8Mbpsと速く、朝も46.74Mbpsと平均的なスピードですので、通勤、通学の時間や、夜のプライベートな時間にスマートフォンを利用する方におすすめです。
格安SIM各社の特徴と料金プラン
ここでは、5GBまたは8GBのプランを提供しているMVNOの料金プランの概要と、サービスの特徴について解説します。
mineo
mineoは、関西電力グループが提供する格安SIMサービスです。
料金プランは、データ容量の違いで選ぶプランと、データは無制限に使えて通信速度の違いで選ぶプランがあります。
料金プラン
データ容量から選ぶプラン「マイピタ」と、通信速度から選ぶ「マイそく」の料金を紹介します。
マイピタ | 1GB | 1,298円 |
---|---|---|
5GB | 1,518円 | |
10GB | 1,958円 | |
20GB | 2,178円 | |
マイそく | 最大3Mbps | 2,200円 |
最大1.5Mbps | 990円 | |
最大300kbps | 660円 | |
最大32kbps | 250円 |
特徴
使いたいデータ容量が決まっているなら、マイピタを選ぶことをおすすめします。
マイそくはデータを無制限に使えても、回線が混雑する時間帯である平日の12時から13時までは速度制限がかかります。
通信速度を重視するなら、マイピタがいいでしょう。
IIJmio
IIJmioは、IIJ(インターネットイニシアティブ)が提供する格安SIMサービスです。
料金プラン
小容量の2GBから大容量の50GBまで、8つのプランを提供しています。
2GB | 850円 |
---|---|
5GB | 990円 |
10GB | 1,500円 |
15GB | 1,800円 |
20GB | 2,000円 |
30GB | 2,700円 |
40GB | 3,300円 |
50GB | 3,900円 |
特徴
料金が全体的に安く、とりわけ5GBのプランは業界最安クラスです。
また、光回線とのセット割や、家族間でデータをシェアできるなど、データを無駄なくお得に利用できるプランが揃っています。
NUROモバイル
NUROモバイルは、ソニーグループが提供する格安SIMサービスで、3種類の料金プランがあります。
料金プラン
「かけ放題」「バリュープラス」「NEOプラン・NEOプランW」の3種類の料金プランがあります。
5分かけ放題プラン | 1GB | 930円 |
---|---|---|
10分かけ放題プラン | 1GB | 1,320円 |
かけ放題プラン | 1GB | 1,870円 |
VSプラン | 3GB | 792円 |
VMプラン | 5GB | 990円 |
VLプラン | 10GB | 1,485円 |
VLLプラン | 15GB | 1,790円 |
NEOプラン | 20GB | 2,699円 |
NEOプランW | 40GB | 3,980円 |
特徴
3種類の料金プランの中でも、「バリュープラス」が最も安く、3GB、5GBは業界最安クラスです。
また、ほとんどのプランに、対象となるSNS(Instagram・TikTok、X、LINE)のデータ通信量がカウントされないカウントフリー機能が付いている上、5GB以上のプランには3か月ごとに追加のデータが無料で付与されるギガフリー機能が付いているため、データの消費が大きいSNSのヘビーユーザーには特におすすめしたい格安SIMです。
LIBMO
LIBMOは、株式会社TOKAIコミュニケーションズが運営する格安SIMサービスです。
料金プラン
小容量の3GBから大容量の30GBまで、4つの料金プランがあります。
2GB | 850円 |
---|---|
3GB | 980円 |
8GB | 1,518円 |
20GB | 1,991円 |
30GB | 2,728円 |
特徴
LIBMOのプランは全体的に料金が安く、3GBと20GBは業界最安クラスです。
TOKAIグループのサービスや毎月の支払いに利用できるTLCポイント還元キャンペーン、光回線とのセット割など、料金がさらにお得になるサービスがあるため、格安なプランをお探しの方におすすめです。
イオンモバイル
イオンモバイルは、スーパーマーケットでお馴染みのイオングループが運営している格安SIMサービスです。
料金プラン
家族の暮らしに密着したイオングループだけあって、料金プランは家族みんなでデータをシェアして使うことを前提とした設計になっています。
個人で申し込んだ場合と、家族単位で申し込んだ場合とでは月額料金が異なり、家族単位で申し込んだ方が1人当たりの料金は安くなります。
また、利用人数が多ければ多いほど1人当たりの料金は格安になります。
提供しているデータ容量は、0.5GBから200GBまでと非常に幅広く、1GBから10GBまでは1GB刻み、10GBから100GBまでは10GB刻み、100GBからは150GB、200GBと、全部で22ものデータ容量ごとの料金プランが用意されています。
ここでは、5GBと8GBのプランを1人で申し込んだ場合と、4人で申し込んだ場合の料金を紹介します。
利用人数1人 | 利用人数4人 | |
5GB | 1,298円 | 2,508円 |
---|---|---|
8GB | 1,628円 | 2,838円 |
特徴
プランの選択肢が多いため、ライフスタイルに合った通信量が選べます。
また、手数料は必要ですが、イオンモバイル店舗での対面による申し込みが可能です。
60歳以上の方を対象にしたシニア専用プランや、イオン店舗で使えるWAONポイント付与キャンペーンなど、お得なサービスがあります。
y.u モバイル
y.u モバイルは、家電量販店のヤマダ電機と、動画配信サービスや電子書籍の販売を行うU-NEXTが運営する格安SIMサービスです。
料金プラン
小容量の5GBから大容量の20GBまで、3つのプランを提供しています。
なお、初月の月額料金は無料で、他社からの乗り換えなら、さらに2ヶ月無料期間が延長されます。
5GB | 1,070円 |
---|---|
10GB | 2,970円 ※U-NEXTの月額料金込み |
20GB | 4,170円 ※U-NEXTの月額料金込み |
特徴
10GB、20GBプランの料金には、U-NEXTの月額料金2,189円が含まれていますが、5GBには含まれていません。
また、10GB、20GBプランにはポイントサービスがあり、毎月10GB多く使うことができますが、5GBにはこのサービスがありません。
y.u モバイルを選ぶなら、5GBより10GB、20GBプランの方がおすすめです。
J:COMモバイル
J:COMモバイルは、ケーブルテレビを運営するJ:COMが提供する格安SIMサービスです。
料金プラン
小容量の1GBから大容量の20GBまで、4つのプランを提供しています。
基本の月額料金 | データ盛 | セット割適用後の料金 | |
---|---|---|---|
1GB | 1,078円 | ずっと5GB | 6か月間0円 7か月目以降1,078円 |
5GB | 1,628円 | ずっと10GB | 6か月間550円 7か月目以降1,628円 |
10GB | 2,178円 | ずっと20GB | 6か月間1,100円 7か月目以降2,178円 |
20GB | 2,728円 | ずっと30GB | 6か月間1,650円 7か月目以降2,728円 |
特徴
J:COMモバイルは、J:COM系列サービスのJ:COMテレビ、固定電話、電気、インターネットの中からどれか1つを選んでセットにすると、料金は変わらずにデータ容量が増量される「データ盛」があります。
例えば5GBのプランなら、月額料金は1,628円のまま、データ容量が2倍の10GBになります。
1GBのプランなら、データ盛により実質的なデータ容量が5GBになるため、現在J:COMのサービスを利用している方、または利用したい方で5GBのプランを検討している方なら、J:COMモバイルの1GBのプランを選択するのがおすすめです。
LinksMate
LinksMate(リンクスメイト)は、ゲーム開発会社Cygamesの関連会社が運営しており、ゲームマニアにおすすめの格安SIMです。
料金プラン
小容量の100MBから超大容量の1TBまで、38ものデータ容量ごとのプランを提供しています。
100MBから500MBまでは100MB刻み、1GBから10GBまでは1GB刻み、10GBから30GBまでは2GB刻みのデータ容量を提供し、30GB以上は、34GB、40GB、50GB、60GB、80GB、100GB、140GB、200GB、300GB、400GB、600GB、800GB、さらに1TBまで用意しています。
100MB~1GB | 517円~ |
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2GB~4GB | 770円~ |
5GB~9GB | 1,210円~ |
10GB | 1,870円 |
12GB~18GB | 2,090円~ |
20GB~80GB | 2,970円~ |
100GB~1TB | 8,305円~ |
5GBプランの月額料金は1,210円、8GBプランの月額料金は1,606円です。
特徴
ゲームやSNSのヘビーユーザーは、通信量の9割以上がカウントされない「カウントフリーオプション(550円/月)」を付けるのがおすすめです。
カウントフリーオプションの対象となるのは、次のゲームやSNSなどです。
- 【ゲーム】グランブルーファンタジー、モンスターストライクなど
- 【コンテンツ】AbemaTV、U-NEXTなど
- 【SNS】Instagram、Xなど
カウントフリーオプションを付けると、契約している通信量を使い切っても、対象となるサービスを利用している間は速度制限がかからず、通常通りの高速通信の環境下で使い続けることができます。
また、対象ゲームと連携した特典も付いていますので、データ容量の消費を気にせず、思う存分ゲームを楽しむことができます。
支払い方法はクレジットカードのほか、LinksPointでの支払いも可能です。
エックスモバイル
エックスモバイルは、全国に100店舗以上の加盟店がある格安SIMサービスで、格安SIMとしては珍しく対面で悩みや疑問の相談に対応してもらえます。
料金プラン
0GB~50GBまで15のデータ容量プランがあります。
0GB~9GB | 1,078円~2,398円(※) |
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10GB | 2,508円 |
15GB | 2,618円 |
20GB | 2,728円 |
30GB | 4,268円 |
50GB | 6,578円 |
(※)5GB | 1,848円 |
(※)8GB | 2,288円 |
特徴
全ての料金プランに5分間の無料通話が付いているため、短い通話を頻繁に利用する方にはおすすめの格安SIMです。
もっと通話を利用したい方には10分間のかけ放題(550円/月)や、時間制限のないかけ放題(1,650円/月)のオプションがあります。
全国に多数ある提携ショップで申し込みができるため、WEB操作での申し込みに不慣れな方も安心です。
DTI SIM
DTI SIMは、DTI(ドリーム・トレイン・インターネット)が提供する格安SIMです。
料金プラン
8GBプランを含めて5つの料金プランがあります。
2GB | 1,485円 |
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4GB | 1,650円 |
8GB | 1,980円 |
16GB | 2,420円 |
すごギガ | 3,960円 |
特徴
DTI SIMは、シンプル、かつ大容量のプランを格安で提供しています。
特に、DTIの看板商品である「すごギガ」は、毎日1.4GBまで使えるお得な大容量プランで、日々大量のデータをコンスタントに消費する方から人気があります。
また、通話付きプランにはいずれも10分間のかけ放題が付いているのも魅力です。
格安SIM5GB、8GBを比較したまとめ
格安SIMの5GBプラン、8GBプランの契約を検討する際は、それぞれの料金やサービス、通信速度を比較し、最も自分に合ったものを選ぶことが大切です。
本記事を参考に、通信費用を抑えながら楽しくインターネットを利用できる、お気に入りの格安SIMを見つけてください。