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格安SIMと大手キャリアを比較!違いや特徴も解説

格安SIMと大手キャリアを比較!違いや特徴も解説

スマホを使っている人なら、誰でも一度はこのような疑問を持ったことがあるのではないでしょうか。

目次

格安SIMと大手キャリアのSIMはどちらがよいのか

格安SIMと大手キャリアのSIMはどちらがよいのか

大手キャリアとは、スマホとインターネットのサービスを提供しているNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの3大キャリアを含む大手通信会社のことです。

携帯キャリアと呼ばれることもあります。

格安SIMとは、スマホをインターネットにつなげるSIMカードを低価格で提供している会社のSIMのことです。

格安SIMも大手キャリアも似たサービスを提供していますが、違いも多く、人によって向き不向きがあります。

この記事では、格安SIMと大手キャリアのサービスを比較したうえで、「格安SIMより大手キャリアをおすすめできる人」の特徴を解説します。

なお記事中の金額はすべて税込価格です。

格安SIMと大手キャリアの同じところと違うところ

格安SIMと大手キャリアの同じところと違うところ

格安SIMと大手キャリアは似ているけど違うので、何が同じで何が違うのかを知っておかないと、自分(スマホ・ユーザー)がどちらに向いているのかわからないでしょう。

同じところは1個、違いは5個あります。

同じところ:どちらもスマホをインターネットにつなげる

格安SIM会社も大手キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンクなど)も、SIMを売っている点では同じです。

つまり格安SIM会社も大手キャリアも、スマホをインターネットにつなげるサービスを提供しているわけです。

SIMとスマホとインターネットの関係の概念図

STEP
SIMを挿入したスマホ
STEP
通信会社のネットワークに接続
STEP
インターネットに接続

SIMの正式名称はSubscriber Identity Moduleで、加入者識別モジュールと訳されることがあります。

通信会社はSIMを使って加入者(スマホ・ユーザー)を識別しています。

SIMは小型のカード形状で、スマホに差し込んで使います。

SIM(カード)をスマホに差し込むと、そのスマホは通信会社のネットワークにつながります。

通信会社のネットワークはインターネットにつながっているので、SIMを挿入したスマホでインターネット・サービスと電話サービスを受けられるわけです。

インターネット・サービスとは、メール、SNS、動画、ゲーム、アプリなどのことです。

なお無料Wi-Fiエリアや光回線が敷いてある自宅などではSIMがなくてもスマホはインターネットにつながりますが、これはWi-Fiがルーターを介してスマホとインターネットをダイレクトにつないでいるからです。

違い1:自社のネットワークを持っているかどうか

  • 格安SIM:自社ネットワークを持っていない
  • 大手キャリア:自社ネットワークを持っている

格安SIMと大手キャリアの最大の違いは、自社のネットワークを持っているかどうかです。

大手キャリアは、社でネットワークを所有し、それをインターネットに接続しています。

そのため、大手キャリアのSIMは顧客のスマホと自社のネットワークを直接つなげます。

一方、格安SIM会社は自社でネットワークを持っていません。

格安SIM会社は、大手キャリアからネットワークを借りて、そのネットワークを通じてSIMサービスを提供しているのです。

大手キャリアと格安SIMの概念図

大手キャリア
STEP
SIMを挿入したスマホ
STEP
自社のネットワークに接続
STEP
インターネットに接続
格安SIM
STEP
SIMを挿入したスマホ
STEP
大手キャリアから借りたネットワークに接続
STEP
インターネットに接続

自社のネットワークを持っているかどうかが、格安SIMと大手キャリアとの違いを生んでいます。

違い2:運営コスト

  • 格安SIM:運営コストが安い
  • 大手キャリア:運営コストが高い

大手キャリアは自社でネットワークを構築して運営しているため、かなりのコストがかかっています。

具体的には、大手キャリアは基地局を設置し、コアネットワークでデータを処理し、ほかのネットワークと接続し、データや電気信号が伝わる伝送路(通信回線)を構築します。

これらの要素を総称して「通信会社のネットワーク」と呼びます。

格安SIM会社は自ら「通信会社のネットワーク」を構築・運営するコストがかかりません。

違い3:料金

  • 格安SIM:料金が安い
  • 大手キャリア:料金が比較的高い

コストの違いは料金の違いになります。

高コスト体質の大手キャリアのSIMの利用料は高額になりがちで、格安SIMの料金はその名のとおり低額です。

例えば、大手キャリアのNTTドコモのギガ無制限プランは月額10,615円ですが、格安SIMのLINEMO10GBプランは月額2,090円です。

もちろん、ギガ無制限と10GB限定という違いはありますが、料金に5倍以上の違いが生まれるのは運営コストの違いです。

違い4:通信速度(快適か否か)

  • 格安SIM:通信速度が遅いことがある(快適性が落ちることがある)
  • 大手キャリア:通信速度が速い(快適)

通信速度では、格安SIMは遅いことがあり、大手キャリアは速いという特徴があります。

ある大手キャリアの通信速度は、下りが最大242Mbpm、上りが最大20Mbpmですが、ある格安SIMは一定容量を超えると通信速度に制限がかかり、最も遅いときは1Mbpmまで低下します。

通信速度はインターネット利用の快適性に大きく影響し、速いほど快適です。

違い5:実店舗(ショップ)の有無

  • 格安SIM:実店舗(ショップ)が原則ない
  • 大手キャリア:実店舗(ショップ)が全国各地にある

大手キャリアはショップと呼ばれる実店舗を全国各地に持ち、店員がスマホ・ユーザーに対面方式で対応してくれます。

手厚いサービスといえるでしょう。

一方、ほとんどの格安SIM会社は実店舗を持ちません。

したがって格安SIMでは、問い合わせ、申し込み、契約、利用のほぼすべてインターネット上で行います。

実店舗を持たないことも、格安SIMのコスト安運営に貢献しています。

大手キャリアから格安SIMへの乗り換え「これだけは注意して」

大手キャリアから格安SIMへの乗り換え「これだけは注意して」

大手キャリアのSIMを使っているスマホ・ユーザーが「格安SIMに変えようかな」と考える理由は、大抵は料金ではないでしょうか。

最近は格安SIMのサービス向上が目覚ましく、料金が安いからといって必ず不便を感じるわけではありません。

しかし、それでもやはり、安さだけを求めて大手キャリアから格安SIMに変更すると後悔してしまうかもしれません。

そこで大手キャリアから格安SIMに乗り換えるときの注意点を紹介します。

料金プランに注意して

格安SIMに乗り換える理由が「お金」であるなら、料金プランに注意する必要があります。

格安SIM会社は、実に多種多様な料金プランを用意しています。

例えばある格安SIMの料金プランは、「音声通話つきSIM」「データ通信+SMS・SIM」「データ通信SIM」の3つから選んだあとに、さらにデータ容量を「0.2GB」「1GB」「3GB」「5GB」「10GB」「15GB」「20GB」「40GB」から選ばなければなりません。それぞれ料金が違います。

選択肢が多いことはスマホ・ユーザーにはよいことですが、これだけ料金プランが多いと、どれが割安なのか簡単にはわかりません。

じっくり比較、検討する必要があるでしょう。

使えるスマホ(機種)に注意して

格安SIM会社のなかには、使えるスマホ(機種)を限定しているところがあります。

自分が今使っているスマホに合わないSIMを購入してしまったら使えません。

また、格安SIMを自分のスマホに挿入して使っている人でも、次に最新機種(スマホ)が欲しくなったとき、その格安SIMが使えないといったことも起こりえます。

格安SIMは使えるスマホが限られる、と覚えておいてください。

決済方法(支払い方法)に注意して

格安SIMのなかには、クレジットカードでしか料金を支払えないものもあります。

口座振替やコンビニ払いを希望する人は、それらが使える格安SIMを選ぶ必要があります。

サポートに注意して

ほとんどの格安SIM会社は実店舗(ショップ)を持たないので、顧客は対面方式でのサポートを受けることはできません。

もちろん格安SIM会社は、メールや電話などの非対面の方法で顧客の疑問や不満に応えているわけですが、「面と向かって口頭で伝えたい」という人にはストレスになるでしょう。

ショップがあれば、自分のスマホを店員に示して「どうすればいいのか教えてください」と依頼できます。

これが大手キャリアのよいところです。

自分に必要な通信速度に注意して

格安SIMのなかには、料金が安いことで通信速度が犠牲になっているものもあります。

特に注意しなければならないのは、通信制限がかかる条件です。

高速通信をうたっていても、通信が混雑するとすぐに遅くなることがあります。

常に高速通信でさくさくインターネットを使いたい、と思っている人は、格安SIMにすると後悔することになるでしょう。

その逆に、スマホで動画をみたりゲームをしたりする時間がそれほど長くない人は、格安SIMの通信速度でストレスを感じることはありません。

自分が必要とする通信速度と、自分のインターネットの使用状況を把握して、格安SIMの料金プランと条件をチェックするとよいでしょう。

自分に必要なデータ容量に注意して

通信速度と使用データ容量は表裏一体の関係にあります。

格安SIM会社は一般的に、使用データ容量が一定量を超えると通信速度を遅くする処置を取ります。

「とにかく大容量が必要」という人は、大手キャリアのままのほうが無難です。

したがって「昔は大容量を使っていたが、最近はそれほど動画をみなくなった」という人は、格安SIMへの乗り換えを検討してもよい、と判断できます。

ズバリ「こういう人は大手キャリアがおすすめ」

ズバリ「こういう人は大手キャリアがおすすめ」

ここからは、大手キャリアのSIMをおすすめできる人の特徴を紹介します。

ここはとても重要なので、一部の内容が先ほど紹介した「大手キャリアから格安SIMへの乗り換え時の注意点」とダブルことがありますが強調してお伝えします。

とにかく手厚いサービスが必要という人

とにかく手厚いサービスが必要、という人には大手キャリアをおすすめします。

例えばauなら、5Gが使い放題でアマゾンプライムやネットフリックスなどをみることができるプランがあります。

さらに自宅に光回線を敷くことも、ポイントを貯めることも、生命保険や損害保険に入ることも、auじぶん銀行を使うこともできます。

サービスの充実度を高く評価できる人は、大手キャリアの割高な料金を「当然の価格」と思えるでしょう。

ショップの人に助けてもらいたい人

ショップの人に助けてもらいたい人は、大手キャリアしかないでしょう。

NTTドコモ、au、ソフトバンクは全国各地にショップを持っていて、そこには親切で商品・サービス知識が豊富な店員がいます。

ショップ店員が教えてくれることは、大体は公式サイトに書かれてありますが、しかしその情報量は膨大で、すべてを読んで知りたいことをみつけるのは至難の業です。

ショップ店員なら「それはこういうことです」と一瞬で答えてくれます。

チープなイメージを嫌う人

チープなイメージを嫌う人は大手キャリアの一択です。

格安SIMの「格安」という言葉が嫌い、という人がいます。

ブランドを重視する人もいます。

そのような人は、「どこの通信会社を使っているのか」と聞かれたときに、NTTドコモ、またはau、またはソフトバンクと答えたいはずです。

とにかく安心第一という人

とにかく安心第一という人は大手キャリアがよいでしょう。

大手キャリアは「大企業」というより「超大企業」といえ、時価総額はNTTドコモが13兆円、KDDI(au)が10兆円、ソフトバンクが9兆円です。

これだけ大きな企業に自分のスマホ通信を任せることができることは安心につながります。

ただし、格安SIM会社が不安という理解は正しくありません。

どちらも安心して使えますが、どちらがより安心か、と聞かれたら、大手キャリアです、となります。

品質重視の人

品質重視の人は大手キャリアがよいでしょう。

大手キャリアが提供しているサービスは多岐にわたり、かゆいところに手が届く状態です。

さらにわからないことがあればショップで尋ねることができます。

サービスには「ある・なし」のほかに「品質が高い・低い」という違いがあります。

大手キャリアが提供するサービスの品質は高いといえます。

家族や友達と同じサービスがいいという人

家族や友達と同じサービスがいいという人は大手キャリアがよいでしょう。

大手キャリアはシェアが大きいので、家族や友達と通信会社・SIM会社を合わせやすいからです。

また最近は格安SIMも家族割を始めましたが、とはいえまだ、大手キャリアの家族割のほうが充実しています。

大手キャリアか格安SIMかで悩んだときは、家族割の有無や充実度も調べましょう。

自宅のネット回線と合わせたい人

自宅のネット回線と合わせたい人は大手キャリアがよいでしょう。

スマホのSIMを探している人が、自宅に光回線を敷く予定があるときは、とりあえず大手キャリアに相談したほうがよい、といえます。

セット割引が使えるからです。

ただしこのSIM+光回線セット割でも、格安SIM会社が頑張っています。

大手キャリアの情報を集めたら、格安SIMの情報も集めて比較してみてください。

料金プランの比較が面倒という人

料金プランの比較が面倒という人は大手キャリアがよいでしょう。

富裕層の人だけでなく、「スマホの料金はあまり気にしない」という人も、大手キャリアが向いています。

格安SIMの料金プランは今や種類がありすぎて、統一基準で各社を比較することはほぼ不可能です。

それで結局は「自身のスマホ・ライフに合わせた料金プランを探しましょう」というアドバイスになってしまいます。

料金プランの比較は日に日に難しくなっています。

そのため「月数万円もの価格差があるわけでないなら多少割高でもよい」と思える人には大手キャリアがおすすめです。

大容量が必要という人

大容量が必要という人は大手キャリアを使ってください。

大容量通信を使う人は、どうしても毎月のスマホ料金が高額になります。

その域に達すると、大手キャリアと格安スマホの料金差は小さくなります。

例えばある格安SIMの料金プランは月0.5GBは月額808円ですが、月200GBになると11,858円です。

一方、NTTドコモのギガ無制限は月10,615円なので、月200GB・11,858円より安くなっているのです。

大容量料金は格安SIMでも大手キャリアでもあまり変わらない、と覚えておいてよいでしょう。

高速通信じゃないと嫌だという人

高速通信じゃないと嫌だという人は大手キャリアがよいでしょう

高速通信を求める人は、通信速度が落ちるとストレスを感じるはずです。

大手キャリアの割高な料金を「ストレス解消料」と考えることができれば、納得の価格になります。

まとめ~格安SIMと大手キャリアの長所と短所を知って選ぼう

格安SIMと大手キャリアの同じところを違うところを紹介したうえで、大手キャリアから格安SIMに乗り換えるときの注意点と、大手キャリアが向いている人を紹介しました。

ただ最近は、格安SIMがサービス内容を充実させて、大手キャリアが値下げすることもあるので、両社の格差は縮まりつつあります。

そのため「大手キャリアが絶対によい」ということも「格安SIMじゃないと絶対に駄目」ということもない、というのが実情のようです。

大手キャリアを選ぶにしても、格安SIMのメリットとデメリットを知っておいたほうがよいでしょう。

納得してスマホを使うには、比較は欠かせません。

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この記事を書いた人

ポケット型Wi-FiやWiMAX、格安SIMについて独自の調査を元にお得で有益になる情報を発信しています!

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