最近、ちまたでは若い人に限らず、高齢者の間でも格安SIMに関することがよく話題に登ります。
そんな中、au回線を使う格安SIMを選択するメリットはあるのか、その辺りのことがよくわからないという人は多いのではないでしょうか。
また、実際に契約する際、注意しなければならないことに関しても情報が少ないため、わかりにくいと感じる人は多いようです。
本記事では、au回線を使用中の人を対象に、au回線を使用できる格安SIMについて、詳細に解説するとともに、おすすめの格安SIM10社も紹介します。
au回線が使用できるおすすめの格安SIM10社
au回線が使えるおすすめのSIM10社について、それぞれの詳細を紹介します。
本記事では、au直系のUQモバイルから独立系キャリアまで広範囲のおすすめ格安SIMについて解説しております。
UQモバイル
UQモバイルは、KDDI(au)が運営しているサブブランドなので、通信時の安全性が担保されているという大きなメリットがあります。
特に、他の格安SIMと違ってau回線を直接使用できるので、通信品質は本家のauと遜色ありません。
UQモバイルは「UQ WiMAX」というインターネット事業を展開していることもあり、通信の安定性、スピードには定評があります。auからの乗りかえなら、手数料は必要ありません。
また、全国にUQモバイルショップを展開しているので、トラブルがあってもお近くの店頭でショップで対応してもらえます。
povo
Povoは、auが提供するオンライン専用の格安ブランドで、「トッピング」と呼ばれる追加購入システムが特徴的です。
一般的なスマホの月額システムとは違い、データ容量が必要なときにその都度データを追加購入(トッピング)して利用します。
必要とするデータ容量をトッピングできるので無駄がなく、他SIMよりお得に運用することが可能です。
データ容量には「7日間」や「30日間」といった利用期限があるので、その点には注意が必要ですが、総合的に見て割安に使うことができます。
au回線が使える他の格安SIMキャリアは、基本的にauと別会社ですが、povoはUQモバイル同様auが直接運営しているので、安定した通信品質が期待できます。
mineo
mineoの格安SIMは、ドコモ、au、ソフトバンクの3社の回線の中から自分の使用環境に合う回線を選べる人気のSIMです。
mineoの最大の特徴は、低速や中速で利用できる「マイそく」や「パケット放題 Plus」といった低価格プランがあることです。
マイそくスタンダードの最大速度は1.5Mbpsですが、通常の使い方であればあまり問題にはならないでしょう。
Youtubeの普通画質の再生なら問題なくできる速度です。月額990円(税込)なので、中速でも許容できるのであれば、かなりお得なプランです。
また、従量課金制のマイピタには、「パケット放題 Plus」というオプションが設けられています。
mineoは使い放題になるプランやオプションが豊富なので、外出先でもしっかりネットを使いたい方におすすめです。
IIJmio
IIJmioの格安SIMは、使用条件さえ合えば最安の料金で使えるプランや、スマホを大幅割引で購入できるという特典があります。利用料金も最安月額850円からと低料金が魅力です。
たとえば、20GBあたり2,000円(税込)という料金設定は、povoやUQモバイルなど人気の格安SIMよりかなり安くしてあります。格安ですが、auの回線なので、基本的な通信品質には問題ありません。
またスマホをセール特価で買えるキャンペーンを不定期に開催しています。
たとえば、MNP乗り換えと同時にスマホを購入すると、スマホ本体が500円(税込)になるといった超お得なキャンペーンを開催することがあります。
さらにIIJmioは光回線も運営していて、SIMと光回線をセットで契約するとSIMの月額料金が660円割り引かれます。
乗り換えと同時に、できるだけ安いスマホが欲しいという方におすすめです。
J:COMモバイル
J:COMモバイルは、高い通信品質が期待できる格安SIMです。
UQモバイルやpovoと遜色ない通信速度が期待でき、初めての格安SIMでも安心して使うことができます。
J:COMが運営する電力,テレビ,ネット,固定電話を利用しているとデータ容量が増量される「データ盛」を利用できます。
たとえば、通常月額980円の1GBプランにデータ盛が適用されると、同額で5GB まで使えるようになります。同社サービスを利用している方には最優先でおすすめする格安SIMです。
逆に、J:COMモバイルの他サービスを使っていない場合は割高になるので、この辺には注意が必要です。
NUROモバイル
NUROモバイル(ニューロモバイル)は、大手のソニーが運営する格安SIMということで安心感があります。
「NURO」は光回線で有名ですが、NUROモバイルの人気も高くなっています。他社からの乗り換えや、新規契約時にキャッシュバックされるキャンペーンが頻繁に開催されています。
無料の「NEOデータフリー」というオプション加入することにより、LINE、Twitter、Instagram、TikTokなどの対象サービスがお得に利用できるので、SNSをよく使う方には特におすすめしたい格安SIMです。
BIGLOBEモバイル
BIGLOBEモバイルは、インターネットプロバイダ事業などを行っている、ビッグローブ株式会社が運営する格安SIMです。
大きな特徴は、YouTubeやABEMA TV、U-NEXTなどといった複数の音楽、ラジオ、電子書籍アプリの通信がノーカウントになる「エンタメフリー・オプション」があることです。
BIGLOBEモバイルは動画や音楽をたくさん楽しみたい方におすすめの格安SIMです。
また低価格でデータ消費が無制限になるプランがあるので、データ容量を気にせず使いたいという方にはかなりおすすめの格安と言えます。
さらにBIGLOBEモバイルには「Gポイント」というポイント制度があります。
Gポイントは、BIGLOBEモバイルの各種サービスを利用すると貯まり、貯まったGポイントは、BIGLOBEモバイルの支払いに当てることもできますし、Amazonギフト券などと交換することもできます。
その他、格安SIMではあまり見かけない家族割引や、ビッグローブ光とのセット割などもあるので、かなりお得に利用することができます。
イオンモバイル
イオンモバイルは、全国にショッピングモールを展開する「イオン」が運営する格安SIMです。ドコモ回線とau回線から選べるので、自分の利用環境に合う回線を選ぶことができます。
イオンモバイルの特徴は、全国200店舗以上のイオンモール内にあるイオンモバイルショップを利用できることです。トラブルがあれば、オンラインではなく対面で対応してもらうことができます。
プランは0.5~50GBまで細かく分けられているので、自分に合った最適なデータ容量・料金を選べる点が魅力です。
BIC SIM
BIC SIMは、大手家電量販店ビックカメラが運営している格安SIMです。BIC SIMはIIJmioのSIMを利用しているので、料金プランや通信品質は、IIJmioと同じです。
なおビックカメラが運営しているので、通信料金の支払いでビックカメラのポイントが貯まるので、IIJmioよりお得感があります。
公衆Wi-Fiが無料で使い放題になる「ギガそう Wi-Fi」というサービスもついてくる点も魅力で、「ギガぞう」エリアに行けば、auとWi2のWi-Fiスポットが無料で使えます。
QTモバイル
QTモバイル(キューティーモバイル)は、九州在住の方に特におすすめしたい格安SIMです。
九州電力の子会社であるQTnetが運営していて、同社はインターネット回線のBBIQ(ビビック)も運営しており、安心感があります。またQTモバイルはドコモ、au、ソフトバンクの3社の回線とプランが選べます。
さらに九州電力契約者やBBIQ契約者は、QTモバイルの月額料金を割引いてもらえます。
両方を契約していると、毎月最大330円(税込)引きとなり、20GBプランの場合は2,200円(税込)から330円引かれてが1,870円(税込)となり、かなりお得に使うことができます。
au回線で格安SIMを選択するメリットとは?
いろいろなキャリアがある中で、わざわざau回線の格安SIMを選ぶメリットはあるのでしょうか。
au回線使用者がそのままau回線の格安SIMを契約した場合のメリットを3つ紹介します。
まずひとつ目のメリットは、通信費の節約です。同じau回線でも、格安SIMに変更すると、3,500~4,000円ほど安くなります。
毎月の通信料を抑えられる点が格安SIMに乗りかえる最大のメリットです。
2つ目のメリットはauと同じエリアで使えるという点です。これはかなりのメリットです。
昔から通信性能に定評があるau回線ですから、日本全国ほとんどの地域がカバーされていますし、回線も安定しています。
格安SIMは本家au回線と比べると、通信速度でやや劣るものの、基本的に対応エリアは同じなので問題なく使用できます。
3つ目のメリットは、SIMカードを入れ替えるだけで、簡単に格安SIMに移行できる点です。
auスマホにはロックがかかっていますが、au回線を引き続き使う場合は、SIMロックの解除は必要ありません。
このためau回線を使用している方であれば、そのままau回線が使える格安SIMへの変更がおすすめです。
au回線で格安SIMへの乗り換え方法
格安SIMへの乗り換え方法はどのようにしたらよいでしょうか。ここからは、格安SIMへの乗り換え方法について詳しく解説します。
まず必要なのは、身分証明書です。有効と認められるのは「運転免許証」「パスポート」「マイナンバーカード」など顔写真の付きの証明書です。
顔写真のない「健康保険証」などは基本的に受付されないので、注意が必要です。
次に、現在使用しているキャリアでMNP予約番号を取得します。
新たに申し込むキャリアの契約時にMNPを入力することで、旧キャリアの解約手続きと同時に電話番号を引き継ぐことができます。
MNP予約番号は、現在使っているスマホキャリアの「ショップ」「マイページ(ホームページ)」、「電話」で問合わせて入手することができます。
同じau回線を引き続き使用する場合は、使用しているスマホからSIMを引き抜いて、新たなスマホに移せば手続きは完結します。
なお本人確認が済んでいれば、特別な手続きしなくても、新しいスマホを受取ることができます。
新しいSIMを使用する場合は、受領したSIMをスマホに差込み、初期設定をします。
本体の側面にSIMスロットがあるので、専用のピンか安全ピンを差してSIMスロットを引き出し、そこにSIMカードを差し込みましょう。
格安SIMでもUQモバイルであればauショップでサポートが受けられますし、店舗で対応(イオンモバイルやBIC SIMなど)してくれるショップもあるので、店舗で尋ねてください。
なおAndroidスマホの場合、本体裏面の電池パックを外した場所にSIMスロットがある場合がありますので、注意してください。
au回線で格安SIM変更の場合の注意点
最後に、au回線の格安SIMに変更する時の注意点について解説します。
格安SIMと大手キャリアの違いのひとつがサポートです。大手キャリアは実店舗がたくさんあるため、トラブルが発生しても、店舗でサポートを受けることができます。
一方格安SIMは、一部の全国に展開しているキャリアを除いて、店舗展開しているケースが少なく、対面でのサポートが受けられないと思っておいた方がいいでしょう。
格安SIMは大手キャリアから回線を借りてユーザーに提供している場合がほとんどです。特に通信が混み合う時間帯は、速度低下が見られるようです。
ただし、多くの格安SIMは実用的な速度は保持しています。通信速度を特に重視するのであれば、au回線が直接使える「UQモバイル」や「povo2.0」を選択してください。
これまでキャリアメールの引継ぎは不可でしたが、2021年12月からauメールの持ち運びが可能になりました。
auメールの引継ぎは有料で、1つのアドレスにつき月額330円程度かかります。出費を抑えるならGmailなどのフリーメールの利用を検討した方がよいでしょう。
よくある質問
下記に、格安SIMに関して、よくある質問をまとめました。
大手キャリは、独自に基地局を構えてサービスを提供しています。格安SIMはそのインフラの一部を借りて営業していて、対応エリアはauと同じです。
MVNO(エムブイエヌオー)とは、大手の通信事業者(MNOといいます)から、基地局や電波を借りて運営しているスマホキャリアのことを指します。
国内にはドコモ、au、ソフトバンク、後発の楽天モバイルの4社がMNOに該当します。そのMNOから借りてケータイキャリアを運営しているのがMVNOで、現在数十社あります。
au回線のMVNOは、auと同じエリア、通信速度の電波を使うことができ、料金はauよりも安価です。
現在のキャリアや格安SIMから、au回線の格安SIMに乗り換えるベストなタイミングを紹介します。
- 乗り換えキャンペーンなどの開催時
- 使っているスマホの分割払いが終了した時
- 日割り計算であれば月末時
- 契約している回線の違約金や解約金が必要ない時
格安SIMでau回線が利用できeSIMに対応している事業者は、以下の各社です。
- povo2.0
- UQモバイル
- mineo
- J:COM MOBILE
- IIJmio
- BIC SIM
なお格安SIMの中にはNUROモバイルのように、au回線以外のドコモ・ソフトバンク回線のみeSIMに対応しているケースもあります。
2021年10月以降、総務省からの指導により、販売スマホ端末にSIMロックは設定しないように義務付けられていますので、格安SIMで買えるiPhoneも基本的にSIMフリーとなっています。
au回線が使用できるおすすめの格安SIMについてのまとめ
au回線を使用中の人を対象に、au回線が使用できる格安SIMについて、メリットから乗り換え方法や注意点まで詳しく解説しました。
特にau回線が使用できる格安SIM10社については、au直系のブランドから全国展開のチェーンや大手電機系のキャリアまで詳細に説明しています。
是非、現在のスマホの使用状況などと照らし合わせて、最適なブランドを選択してください。
本記事が、au回線への乗り換えを検討している方のお役に立てば幸いです。