格安SIMはスマートフォンのみならず、タブレットでも使用可能です。
タブレットで格安SIMを使えば、Wi-Fi環境がない場所でも、タブレットでインターネットや動画視聴などを楽しめます。
ただ、格安SIMの種類は多く、どれがタブレットにおすすめなのか、迷ってしまうでしょう。
そこで本記事では、タブレットにおすすめの格安SIMについて、種類ごとの特徴や購入時の注意点などを詳しく解説します。
格安SIMをタブレットで使いたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
タブレットの通信方法は「LTE」と「Wi-Fi」の2種類
タブレットの通信方法は、大きく分けて「LTE」と「Wi-Fi」の2つに分かれています。それぞれどのような通信方法であるか、確認していきましょう。
LTE
LTEは、スマートフォンと同様にモバイルデータ通信を行う通信方法です。
LTE版のタブレットの場合、SIMカードの挿入口があります。SIMカードを挿入してモバイルデータ通信を利用すれば、Wi-Fi環境がない場合でも、インターネットを利用可能です。
また、Wi-Fiに接続しての利用も可能なので、モバイルデータ通信を押さえたい際はWi-Fiに切り替えてデータの節約ができます。
ただ、タブレットによってはSIMカードの挿入口がないモデルもあるので注意してください。格安SIMを使用する場合、必ずSIMカードの挿入口があるタブレットを選びましょう。
Wi-Fi
Wi-Fi版のタブレットでは、Wi-Fiの通信環境下で使用できます。Wi-Fi環境下でないと、通信を行えません。このため、使用時にはWi-Fi環境の確保が必須です。
ただ、Wi-Fi環境さえ確保すれば、通信料なしでインターネットを使えます。毎月の通信料をゼロにしたい場合には、Wi-Fi版のタブレットはおすすめです。
タブレットとのセット購入でおすすめの格安SIM
タブレットとのセット購入でおすすめの格安SIMとして、以下の4つが挙げられます。
- IIJmio
- mineo
- LINEMO
- UQモバイル
IIJmio
IIJmioは、格安SIMの中でも月額料金がとくに安いSIMになります。データSIMであれば、2GBで月額740円で使用できます。
IIJmioの月額料金の詳細は、以下の通りです。
データ容量 | データSIM | eSIM |
---|---|---|
2GB | 740円 | 440円 |
5GB | 900円 | 660円 |
10GB | 1,400円 | 1,100円 |
15GB | 1,730円 | 1,430円 |
20GB | 1950円 | 1,650円 |
IIJmioでは、最大10枚のSIMでデータ容量をシェアできる点も特徴です。スマートフォンとタブレットでデータ容量をシェアできるので、データ容量を無駄なく使用できます。
また、IIJmioでは以下のSIMフリーのタブレットを購入可能です。
- Redmi Padモバイルルータセット(49,800円)
- LAVIE T11 T1175/BAS(45,650円)
- OPPO Pad Airモバイルルータセット(39,800円)
mineo
mineoは、ドコモ・au・ソフトバンク回線の中から好きな回線を選んで契約できる格安SIMです。
mineoの月額料金の内訳は以下になります。
mineoの月額料金(データSIM)
データ容量 | 月額料金(データSIM) |
---|---|
1GB | 880円 |
5GB | 1,250円 |
10GB | 1,705円 |
20GB | 1,925円 |
mineoでは、以下のタブレットを購入可能です。
Lenovo TAB M8(ドコモ回線対応)
ただ、上記タブレットはドコモ回線のみに対応しているため、ドコモ回線に非対応の格安SIMは使用できないので注意してください。
mineoでは、月額385円で「パケット放題Plus」というオプションをつけられます。(10GB以上のプランでは、無料でオプション追加可能)
パケット放題Plus」では、アプリなどから低速モードに切り替えた際、最大1.5Mbpsの速度で動画再生やSNS、ネットサーフィンなどを楽しむことが可能です。
快適な通信環境でタブレットを使用したい場合に、mineoは最適な格安SIMといえるでしょう。
LINEMO
LINEMOはソフトバンクが展開している格安SIMです。LINEMOでは、「LINEMOベストプラン」と「LINEMOベストプラン V」の2種類が提供されています。
「LINEMOベストプラン」では、3GBまでのデータ使用で、月額990円(税込)です。
10GBまでの利用では、月額2,090円(税込)となります。10GB以下のデータ通信料で、月額料金が2,000円ほどであるため、格安SIMの中でもコスパが非常に良いです。
「LINEMOベストプラン V」では、20GBまで月額2,970円(税込)、30GBまで月額3,960円で利用できます。
大容量のデータを希望する場合は、「LINEMOベストプラン V」の方がおすすめです
LINEMOベストプラン | LINEMOベストプラン V |
---|---|
~3GB:990円 | ~20GB:2,970円 |
~10GB:2,090円 | ~30GB:3,960円 |
なお、LINEMOではタブレットの販売はされていません。LINEMOを利用する場合、格安SIMに対応したタブレットを準備する必要があります。
UQモバイル
UQモバイルは、auが提供している格安SIMです。auのサブブランドとして展開されているため、格安SIMの中でも通信品質は安定しています。
UQモバイルは、「トクトクプラン」「コミコミプラン」「ミニミニプラン」の3つのプランが提供されています。
料金プラン | データ容量 | 月額料金 |
---|---|---|
トクトクプラン | 15GB | 3,465円 |
コミコミプラン | 20GB | 3,278円 |
ミニミニプラン | 4GB | 2,465円 |
トクトクプランは、毎月15GBまで使えるデータプランです。データ使用量が1GB未満である場合、月額料金が1,188円割引されます。
毎月のデータ使用量に差がある場合や、ギガをほとんど使わない月が多い場合は、トクトクプランがおすすめです。
コミコミプランは、毎月20GBまで使えるデータプランです。また、1回10分以内の国内通話が無料となっています。毎月のデータ使用量が多く、通話も頻繁に行う場合は、コミコミプランが最適です。
ミニミニプランは、毎月4GBまで使えるデータプランになります。
データ容量は他のプランより少ないですが、月額料金は安いです。月額料金を第一に抑えたい場合は、ミニミニプランの利用をおすすめします。
格安SIMをタブレットで使用するメリット
格安SIMをタブレットで使用するメリットとして、以下の点が挙げられます。
- 料金を安く抑えられる
- Wi-Fi環境を探す必要がない
- キャリアで購入したタブレットも使用可能
- 1枚のSIMカードを複数端末で使える
料金を安く抑えられる
格安SIMは、通常のSIMと比べて月額料金が圧倒的に安いです。
格安SIMによって料金は変わってきますが、例えば3~4GBのデータ通信専用SIMであれば、月額1,000円未満で抑えられます。
月額料金を安くしたい場合は、格安SIMはおすすめといえるでしょう。
Wi-Fi環境を探す必要がない
格安SIMでタブレットを使えば、Wi-Fi環境を探す必要がありません。モバイルデータ通信が行えるエリアであれば、場所を問わずにタブレットでインターネットを利用できます。
Wi-Fi環境を探すとなると、特定の場所でしかタブレットでインターネットを使えないため、利便性が低くなってしまいます。
せっかくタブレットを使うのであれば、Wi-Fi環境のエリアにとらわれず、格安SIMを使って快適に利用する方がおすすめです。
キャリアで購入したタブレットも使用可能
キャリアで購入したタブレットも、格安SIMで利用できるケースがあります。すでにキャリアで購入したタブレットがあれば、新たにタブレットを購入する必要もありません。
ただ、キャリアで購入したタブレットの場合、SIMロックがかかっている可能性が高いです。SIMロックを解除しないと、格安SIMを挿入してもモバイルデータ通信が利用できません。
SIMロックの解除については、購入元のキャリアへ問い合わせて、解除の手続きを行う必要があります。
キャリアで購入したタブレットで格安SIMを使う際は、まずSIMロックの有無を確認して、ロックがかかっている場合は早めにキャリアへ連絡して、ロック解除の手続きを進めましょう。
1枚のSIMカードを複数端末で使える
1枚のSIMカードを複数端末で使うことも可能です。SIMカードを抜き差して、複数端末で使用しても、月額料金は変わりません。使用する端末に合わせて、SIMを使うことが可能です。
ただ、SIMカードを抜き差しする頻度が増えると、SIMカードが破損するリスクも高まります。SIMカードは精密部品になりますので、抜き差しする際はカードに傷をつけないよう丁寧に扱ってください。
もしSIMカードが傷ついてしまい、接触不良が生じて正常に読み込めない状態になったら、ご利用の格安SIM提供会社に問い合わせて、SIMカードを交換してもらいましょう。
格安SIMをタブレットで使用する際の注意点
格安SIMをタブレットで使用する際の注意点として、以下の点が挙げられます。
- SIMの種類をチェックする
- タブレット端末でSIMロック解除が必要か確認する
- 通信速度を確認する
それぞれ詳しく確認していきましょう。
SIMの種類をチェックする
SIMカードは、ICカードタイプのSIMと、あらかじめ機器に内蔵された「eSIM」の2種類に大きく分かれています。
タブレットの場合、eSIMタイプのSIMカードが利用されていることはほとんどないため、ICカードタイプのSIMを使用することになります。
ICカードタイプのSIMは、サイズが以下の3つに分かれています。
SIMの種類 | 縦の長さ | 横の長さ |
---|---|---|
標準SIM | 25mm | 15mm |
microSIM | 15mm | 12mm |
nanoSIM | 12.3mm | 8.8mm |
利用するタブレットのSIMカード挿入のスロットサイズに合わせて、SIMカードのサイズを選びましょう。
機能面では、音声通話とデータ通信の両方が可能な「音声対応SIM」、データ通信のみ可能な「データ通信専用SIM」に分かれています。
音声対応SIMよりも、データ通信専用SIMの方が月額料金が安いケースが多いです。
タブレットで音声通話を行わない場合は、データ専用SIMの利用をおすすめします。
タブレット端末でSIMロック解除が必要か確認する
タブレット端末でSIMロック解除が必要かどうか、あらかじめ確認しましょう。
キャリアで購入したタブレットはもちろんのこと、中古で購入したタブレットの場合もSIMロックがかかっている可能性があります。
SIMロックの解除は、通信キャリアに問い合わせて手続きを行う必要があります。手続きに時間を要することもあるので、SIMロックの解除が必要かどうか早めに確認しておきましょう。
また新しくタブレットを購入する場合は、SIMフリーのタブレット端末を購入するのがおすすめです。
SIMフリーのタブレット端末であれば、SIMロックの解除は必要ありません。そのままSIMカードを挿入して、データ通信を利用できます。
通信速度を確認する
格安SIMの通信速度についても確認しましょう。通信速度が遅すぎると、動画視聴やインターネットを快適に利用できません。
また、使用データ量によって速度制限がかかるプランの場合、速度制限がかかると動画再生やサイト読み込みに時間がかかってしまいます。
最近の格安SIMは、動画視聴やネット利用に際して不便な通信速度とはなっていませんが、速度制限がかかると一気に通信速度が遅くなるケースが多いので、契約前に必ずチェックしておきましょう。
格安SIMでタブレットを使用する手順
格安SIMをタブレットで使用する場合、「格安SIMとタブレットをセットで購入する場合」と「格安SIMのみ契約する場合」で手順が変わってきます。
それぞれの手順について確認していきましょう。
格安SIMとタブレットをセットで購入する場合
格安SIMとタブレットをセットで購入する場合、以下の手順で進めていきます。
- 利用プランとタブレット端末を選ぶ
- 格安SIMの申し込みとタブレット端末の購入を行う
- SIMカードとタブレット端末を受け取り、初期設定を行う
まずは利用プランとタブレット端末を選びます。利用プランについては、月額料金・データ容量・オプション内容などを加味して、自分に合ったプランを選択しましょう。
タブレット端末は、格安SIMに対応したSIMフリー端末を選ぶのがおすすめです。キャリアのタブレット端末を購入する場合は、SIMロック解除が必要になるので注意してください。
格安SIMのプラン、タブレット端末を決めたら。格安SIMの申し込みとタブレット端末の購入を進めましょう。
格安SIMの申し込みは、ネット上で完結できるケースが多いです。このため、店舗へ行く時間がない場合でも簡単に手続きを完了できます。
SIMカードとタブレット端末を受け取ったら、タブレットにSIMカードを入れて設定を行いましょう。
格安SIMと一緒に、初期設定の手順が書かれた説明書が同封されているので、記載内容に沿って順番に設定を進めていきましょう。
格安SIMのみ契約する場合
格安SIMのみ契約する場合は、以下の手順で進めていきます。
- 手元のタブレットを利用できるか確認する
- 利用プランを選択する
- 格安SIMを契約する
- SIMカードを受け取り後、設定を行う
まずは手元のタブレットを利用できるか確認を行いましょう。
対応のSIMカードのサイズ、SIMロックの有無、SIMロック解除の可否など、格安SIMを使う上で問題ないか、もれなくチェックを進めます。
次に利用するプランを選択します。月額料金やデータ容量、オプション内容などを細かく確認して、利用プランを選びましょう。
利用プランが決まったら、格安SIMを契約します。手元にタブレットがある場合、タブレットの新規購入は必要ありませんので、契約・購入画面でタブレット購入のオプションがついている場合は、忘れずに選択を解除しておきましょう。
格安SIMを契約したら、数日ほどでSIMカードが届きます。SIMカードを受け取った後、タブレットにSIMを挿入して初期設定を行ってください。
まとめ
格安SIMはタブレットでも使用可能です。ただし、格安SIMに対応したタブレットを使う必要があります。
格安SIMとセットでタブレットを購入できる場合は、セットで購入するのがおすすめです。
手元にタブレットがある場合は、格安SIMに対応したタブレットであるか確認しましょう。
格安SIMはキャリア回線と比べて月額料金が安く、お得に通信回線を使えます。本記事を参考にしていただき、ぜひ格安SIMを利用してみてください。